2022 Fiscal Year Research-status Report
Comprehensive research on changes in the qualities and abilities of university students -Through study tours to other countries-
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20K22226
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Research Institution | Momoyama Gakuin University of Education |
Principal Investigator |
柴田 真裕 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 講師 (60881000)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | スタディツアー / カンボジア / 社会貢献 / 社会スキル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,大学生を対象に,海外研修やスタディ・ツアーにおいて,参加者の資質や能力の変化を包括的,かつ多面的な評価内容及び,評価方法を実証的に開発し,明らかにすることが目的として実施しており,今年度は多面的かつ包括的な調査により,量的,質的,経時的情報を得て,ツアーにより向上する資質・能力等を実証的に明らかにすることを目的として実施した。 今年度はコロナ禍も落ち着きを見せ出したことで,大学生のカンボジア王国へのスタディツアーを実施することができ,データの集約を研究開始後ようやくスタートすることができた。 量的研究として鈴木ら(2000)の「国際理解尺度」と菊池(1988)が開発した社会スキルを図る尺度「KISS-18」を用いた質問紙調査を実践したところ,渡航前後で,国際理解尺度は有意な向上を見せたが,社会スキルについては渡航後に有意に下がることが確認できた。 質的研究としてはツアーに参加した学生へのインタビューを実施し,KHコーダーを用いた共起ネットワーク等による分析を今後行なっていく。 今回,ようやくデータが取れたことで,今後の研究目処が立つこととなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年2月に大学生10名のカンボジアへのスタディツアー参加を実施することができ, ①参加者は途上国への渡航経験を経て,社会スキル低下する。 ②途上国への渡航経験のある大学生の多くは国際理解尺度が高い。 点を明らかにすることができた。 今後は,2023年8月にもカンボジア王国へのスタディツアー実施を計画しており,この結果を用いて,本研究目的である,「開発途上国へのスタディツアー参加者に対応した質問紙」の完成に繋げたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年4月-7月:今までの研究結果を踏まえ,質問紙の作成 2023年8月:カンボジア王国スタディツアー実施 2023年9月-2024年2月:「開発途上国へのスタディツアー参加者に対応した質問紙」の完成 2024年:学会誌への論文投稿及び学会発表 上記のスケジュールで研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
渡航費として残していた分がまだ執行できていない。 こちらについては今年中にカンボジア王国への渡航費,及び,学会発表への渡航費に計上する予定である。
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