2020 Fiscal Year Research-status Report
Consideration of percussion playing method based on physical structure.
Project/Area Number |
20K22229
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
山澤 洋之 広島文化学園大学, 学芸学部, 准教授 (20882591)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 打楽器 / 打楽器演奏法 / 打楽器指導法 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の基礎段階として、打楽器関連の書籍のうち基礎的な部分についての調査を行い整理を行った。その結果やはり今までの予測と同様に、奏法に関する言及が大半をしめ本研究が行おうとしている身体的構造に言及している部分が著しく少ないことが分かった。その中で発行年が古いものや、現在はその奏法が廃れているものなどにおいて身体的な構造から行うには危険が伴う奏法なども残っていることが分かった。計画において重要な意味がある演奏者への聞き取りや、プロ奏者への聞き取りといった点では、コロナウイルス感染症の影響があり、ほとんど進んでいないという部分は否めない。予備的な研究成果を研究ノートとしてまとめ「洗足論叢」にて発表。(49号2021年12月1日発行、「打楽器学習段階初歩の問題点と身体的構造に基づく奏法による解決方法: 肩・肘・手首および指の範囲」)その中で、主に手首を由来とする奏法上の問題をそれぞれの筋肉・神経を含めた構造を具体的に解説した。動きのモデル図を含めた研究を行っているが、映像等の整理が行われていないため、そちらの発表は現在は行っていない。 コロナ禍であるため、接触できる研究対象者が限定されているが、その対象に関し研究では予定していなかった詳細な聞き取りを進めることにより、違う角度からのアプローチをすすめている。(計画では、聞き取り調査の母数を増やし、問題点の洗い出しを行う予定だったが、一つの問題・一人の対象の問題を深く調査し、その検証を行う)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究計画の重要な部分である、聞き取り調査において、感染症予防のため実際に対象者と対面で聞き取りを行う事ができないため。
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Strategy for Future Research Activity |
聞き取り調査に変わる方法を模索すると同時に、現在すすめている一つの要因や被験者を深く調査する方向も同時に進めていく予定である。また、調査を開始して生じてきた新たな問題である「身体の部位」ごとの問題と「一つの部位の問題の多種多様さ」の問題が出てきた。本研究は概論的な立場を貫くべきであると考えているが、聞き取り調査の対象者への実際への対面調査が行えない場合の難しさも含めて本研究を進めていく。
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