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2022 Fiscal Year Annual Research Report

美術教育における性的マイノリティ当事者との協働によるプロジェクト型題材の開発

Research Project

Project/Area Number 20K22232
Research InstitutionAshikaga Junior College

Principal Investigator

茂木 克浩  足利短期大学, その他部局等, 講師 (10885247)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2023-03-31
Keywords美術教育 / セクシュアルマイノリティ / 外部人材活用 / 図画工作科 / 課題解決型学習 / ファッション / 性の多様性 / 多様性教育
Outline of Annual Research Achievements

最終年度は、①昨年度実施した授業実践の分析と有効性についての検討。②中学校美術部を対象にした制作活動の開発と実践。③これまでの実践/研究の成果をまとめた冊子の作成。以上3点について行った。
①昨年度中学校で実施した授業実践について、生徒のワークシートの記述内容を中心に分析を行いその成果を測った。その結果から、開発した授業実践は、生徒が多様な性のあり方に関心をもったり、理解を深めたりするのに有効であるという結論を得た。
②美術部の生徒を対象に「性の多様性」と「色」との関係に注目した活動を、セクシュアルマイノリティ当事者と協働で開発、実践した。また本実践の成果をもとに、来年以降実施する予定の授業題材を開発した。
③①②について、口頭発表と論文執筆を通してその成果を発信した。また学校現場への配布を念頭に、研究全体についての報告用冊子を作成した。
本研究全体を通しての成果として、教員への質問紙調査によって、多くの教員が性の多様性について学校教育で扱う必要があると考えているにも関わらず、なかなか実践が行われていないという現状が明らかになった。そこで、性の構成要素である性表現に注目し「ファッション」を取り入れた美術科の授業題材開発と実践を行った。また「色」に注目した活度も開発し中学校の美術部で実践した。これらの結果、表現と鑑賞の活動が多様な性のあり方を理解するのに有効であることがわかった。これまでの研究の成果は、期間中に4回の学会発表、4本の論文執筆を通して発表した。また学校現場に本研究の成果を還元することを目指し、研究全体の成果をまとめた報告用冊子を作成した。冊子に記載したQRコードを通して開発した3つの題材の指導案にアクセスできるようにすることで、学校現場で実践しやすいようにした。本冊子を学校現場に広く配布することで、開発した題材を活用してもらえるようにしていく。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023 2022

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 性を構成する要素である性表現に注目した美術科の授業実践の成果と課題2023

    • Author(s)
      茂木克浩
    • Journal Title

      日本美術教育研究論集

      Volume: 第56号 Pages: 127-136

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 色を通して自他の「らしさ」について考える-性の多様性への理解に向けて-2023

    • Author(s)
      茂木克浩・亀井章央・間々田久渚
    • Journal Title

      足利短期大学研究紀要

      Volume: 第43巻 Pages: 79-88

    • Open Access
  • [Presentation] 性を構成する要素である性表現に注目した美術科の授業実践の成果と課題2022

    • Author(s)
      茂木克浩
    • Organizer
      第56回日本美術教育研究発表会2022

URL: 

Published: 2023-12-25  

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