2021 Fiscal Year Research-status Report
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20K22257
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
木村 栞太 九州共立大学, 経済学部, 講師 (80881383)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 権限委譲 / 学校予算 / 自律性 / 多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、市町村教育委員会(以下、教委)から公立義務教育諸学校(以下、学校)への予算に関する権限委譲政策のインパクトを解明することにあった。この目的の達成に向けて、全国自治体の権限委譲の動向、並びにその促進/阻害要因を定量的に分析しつつ、事例研究による定性的分析により権限委譲が学校の自律性確立にもたらす影響を素描することを目指した。 定量的分析においては、初年度である2020年度に統計ソフトを用いた解析に耐えうる機材や統計ソフト(IBM SPSS Statistics 26)を準備し、データセットの作成等を行い、2021年度は分析及びその結果を論文として言語化した。しかし、公開データを活用した変数の設定において想定していた以上に苦慮しており、より妥当性の高い分析を行う必要があることから、学術誌への掲載の段階まで研究を進めることは叶わなかった。 一方、定性的な分析においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、予定していた自治体への聞き取り調査の実施を社会情勢に合わせて可能な範囲で実施する予定であったが、思うように調査が進められず、データのサンプリングの段階で停滞した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、教育委員会や学校等の公的機関へのインタビュー調査の依頼を行いにくい状況が継続しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
定量的な分析においては、より精度の高いデータセットの再構築が課題となっているため、変数設定の理論的根拠等の検討等も行いながら変数の再設定および分析を行い、その成果を学術誌において掲載・報告することを目指す。そのことによって、全国市町村における予算に関する学校への権限委譲の実態や動向、その促進・阻害要因の解明を目指す。 定性的な分析においては、定量的な分析の結果を踏まえつつ、典型事例の検討を行いたい。調査先となるフィールドや事例の選定を行い、ラポールを形成しつつ、分析に必要となるデータのサンプリングを進めたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、予定していた自治体への聞き取り調査の実施を社会情勢に合わせて可能な範囲で実施する予定であったが、思うように調査が進められず、データのサンプリングの段階で停滞したことや学会での研究交流活動に充当する予定であった旅費等が発生しなかったため。
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