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2020 Fiscal Year Research-status Report

化学物質の室内挙動を予測する高精度なシミュレーションモデルの構築

Research Project

Project/Area Number 20K22439
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

高口 倖暉  千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (90873109)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2022-03-31
KeywordsVOCs / シックハウス症候群
Outline of Annual Research Achievements

室内空気汚染とそれによる健康影響から建築材料等の制限などの建築物においてシックハウス対策のための対策や規制がなされているが、室内に設置した家具やヒトの活動によってVOCsが放出されており、生活スタイルに個人差があるため、生活に由来する化学物質の放出を把握・制限することは難しい。そのため、化学物質を滞留させない空間を設計し、空気質をコントロールすることが必要であると考えられる。本研究では室内空気中VOCsの動態とそれに影響を与える要因を解明することで、様々な化学物質に対応したクリーンな空間のデザインに有用な成果を得ることができる。
当研究室内にあるケミレスタウンの実証実験住宅を活用した化学物質のリアルタイム同時測定を実施するため以下の検討及び実験を実施した。①対象とする化学物質のモデルとなる物質を選定。②散布する化学物質溶液の調整。③モデル物質の散布方法の検討。また、一部物質について、実証実験住宅で散布し、光イオン化検出器(PID)を用いてリアルタイムで化学物質の分布を測定した。
上記に加え、多地点でのパッシブサンプリング法を用いたサンプルの捕集するため以下の検討をした。①サンプラーの選定。②吸収剤からの対象物質の抽出条件。③ガスクロマトグラフ‐質量分析計(GC-MS)および高速液体クロマトグラフ(HPLC)の測定の条件検討。これらにより、アルデヒド類、ベンゼン類を含めた75種のVOCsを対象としたパッシブサンプリング法を確立した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実験環境の構築、データの収集において、順調に実施している。

Strategy for Future Research Activity

2020年度に引き続き、光イオン化検出器およびパッシブサンプリング法を用いて実験系を遂行し、データ数をさらに増やす。加えて、得られた実測データを基に、計算流体力学による様々な化学物質に対応可能なモデルを構築する予定である。

Causes of Carryover

当初の予定より基盤整備費を抑えることができ 不足分を来年度執行予定である. 予定していた国際学会が中止となった。次年度,国際論文誌への掲載を目的とし、校正費、掲載費を中心に実施する予定である。また可能であれば国際学会の参加を予定している。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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