2022 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation on Durability of Hot-dip Galvanized Steel Reinforcement in Concrete based on Service Life of Zinc Film
Project/Area Number |
20K22447
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
チェ ホンボク 東京理科大学, 理工学部建築学科, 助教 (60876077)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 溶融亜鉛めっき鉄筋 / 異種金属接触腐食 / コンクリート品質 / 水セメント比 / 許容腐食量 / 分割鉄筋 / マクロセル電流 / ミクロセル電流 |
Outline of Annual Research Achievements |
溶融亜鉛めっき鉄筋(以下、めっき鉄筋)の防錆性能確認のために、コンクリートの影響(水セメント比、以下はW/C)および鉄筋の影響(普通鉄筋との接触)に着目して実験的検証を行った。 コンクリートの影響について、水セメント比の違いによってコンクリートの品質が良い条件(W/C=50%)と悪い条件(W/C=83.5%)を想定し、同じ腐食環境にあるめっき鉄筋の防食効果の違い、亜鉛腐食量、母材の腐食進展を防ぐための許容腐食量について検討した。その結果、電食試験によって同じ積算電流量を付与しためっき鉄筋において、W/C=83.5%のコンクリートにおけるめっき鉄筋の腐食程度がW/C=50%のコンクリートに比べ大きいことが確認され、水セメント比がめっき鉄筋の防食効果に影響することを確認した。また、亜鉛腐食量の推移から、平均腐食量が65%程度に到達すると、積算電流量が増加しても亜鉛腐食量はほとんど変わらないことから亜鉛皮膜の防食限界があることを確認できた。以上のことより、母材の腐食を最小化するための許容腐食量として、亜鉛皮膜における純亜鉛層の腐食(膜厚の約50%)までにすることが適切であると考えられる。 次に、鉄筋の影響について、めっき鉄筋と普通鉄筋がコンクリート中に接触してめっき鉄筋において腐食促進(=異種間腐食)が発生するかどうかの確認するために、めっき鉄筋と普通鉄筋の長さを10:1、1:10として電食試験を実施した。また、コンクリートひび割れによる局部腐食の影響との比較も行った。その結果、異種間接触時においても亜鉛皮膜の防食性能は普通鉄筋に比べ高いことを確認した。また、異種間腐食の影響はコンクリートひび割れの影響より小さいことを確認できた。
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Research Products
(2 results)