2021 Fiscal Year Research-status Report
Succession and development method of regional wooden houses based on local production for local consumption of forest resources considering thermal comfort
Project/Area Number |
20K22450
|
Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
栗原 広佑 関東学院大学, 建築・環境学部, 助手 (60883874)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
|
Keywords | 地域型木造住宅 / 薪ストーブ / 森林資源 / 建材利用 / 燃料利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、森林資源の建材利用の一例である地域型木造住宅のデザインと、燃料利用の一例である薪ストーブにより形成される住宅の室内温熱環境を複眼的に検討し、今後の森林資源の地産地消に基づく環境共生住宅のあり方に関する知見を得る事を目的としている。本研究では、両者が比較的広く普及している山形県最上郡金山町を調査対象地域として、令和2・3年度の冬季に室内温熱環境の実測調査を行う計画である。 新型コロナウイルス感染症蔓延のため令和2年度の調査実施は延期せざるを得なかったが、令和3年度も現地の自治体関係者と協議の上、調査実施を見送った。令和3年度は現地の自治体関係者との調査計画の調整が主だった内容であり、室内温熱環境の実測調査に関する協力を要請する世帯との調整は概ね済ませてある。また、環境測定機器の検討及び追加導入を行い、研究環境の整備を図った。 本研究を遂行する上では、実際の生活環境として住まわれている住宅の室内温熱環境の実測調査が必要不可欠である。また、単に室内温熱環境の実測データを得ることのみが目的ではなく、住宅の間取りや熱的性能、住民の住まい方に関するヒアリング調査が欠かせず、リモートでの調査実施は困難である。令和3年度の調査実施予定期間には申請者が所属する研究機関がまん延防止等重点措置の対象区域内となったため、比較的感染拡大が落ち着いている地域への悪影響を抑えるために調査実施を延期した次第である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、調査に遅れが生じている。令和3年度においても、調査実施予定期間であった2月初旬から下旬にかけた時期は、申請者の所属する研究機関の所在地がまん延防止等重点措置の対象区域となり、現地調査を延期とせざるを得なかった。一方で、厳冬期に差し掛かる前の時期には感染拡大状況が比較的落ち着きをみせる事が令和2・3年度の状況から推察された。現地の自治体関係者と協議した上で、令和4年度は時期を見計らった調査の実施を予定している。令和3年度はリモートでの調査実施も検討したものの、単に室内温熱環境の実測データを得ることのみが目的ではなく、住宅での住まい方や、住民と森林資源の関係性及びその歴史的背景も含めた調査結果を得る事を目的としている性質上、原則として現地での調査実施を予定している。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度も引き続き新型コロナウイルスの感染拡大状況を慎重に見極めつつ調査を実施する予定である。新型コロナウイルス感染症の収束時期は不透明であり、本研究の研究期間を可能な限り延長する事は質の高い研究成果を得るために有効な措置と考えられる。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、令和2年度に引き続き現地調査の実施を見送ったため、令和3年度の旅費の支出は無い。令和4年度においても、現地調査の実施を前提として、引き続き新型コロナウイルス感染症の状況を見極めつつ調査実施の判断を行う。また、適宜環境測定機器や周辺機器の追加導入を行う予定である。
|