2020 Fiscal Year Research-status Report
炭酸アパタイトハニカム骨補填剤へのマイクロ気孔の付与
Project/Area Number |
20K22500
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柏崎 亜樹 九州大学, 歯学研究院, 学術研究員 (90805483)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 炭酸アパタイト / 骨充填材 / 骨再生 / 生体親和性材料 / マイクロ気孔 |
Outline of Annual Research Achievements |
一方向のマイクロ機構を有する炭酸アパタイトハニカム人工骨は、垂直的骨構造、水平的骨造成に極めて有用であり。ハバース管を有する配向骨が形成される。一方で、隔壁部の骨置換にはいていの時間を要する。 本研究では、炭酸アパタイトハニカム人工骨の隔壁にマイクロ気孔を形成し、マイクローマイクロ気孔が骨伝導・骨置換に及ぼすシナジー効果を検討する。 具体的には粒径の異なる粒径原料をを用いることにより、炭酸アパタイトハニカム人工骨の隔壁部にサイズの異なるマイクロ気孔を調整し、骨芽細胞様細胞および実験動物を用いて、マイクローマイクロ気孔が炭酸アパタイトハニカム骨補填材の骨伝導・骨置換に及ぼすシナジー効果を検討する。 令和2年度に於いては、炭酸アパタイトハニカム骨補填材の隔壁部へのマイクロ気孔の付与について検討した。特に、スプレードライ法で炭酸カルシウム球を、スラリー供給速度を制御する事で粒径を制御し調整することを目指した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍において県の施設にある機器を利用したスプレードライ法での水酸化カルシウム球の作製が困難であったため、全体として研究はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の進捗としてはやや遅れ気味ではあるものの、全体の進行具合としては今年度内に遂行できる範疇である。 また、研究代表者自身が慶應義塾大学医学部解剖学教室へ異動したことにより、動物実験による病理組織学解析については、当初の予定より詳細な解析が可能になった。
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Causes of Carryover |
当該年度で使用できなかった出張費や動物実験費用が大きく、これらに費用は次年度に使用する予定である。
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