2020 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of Intracardiac Pressure using Strain Echocardiography and Artifi
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20K22504
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鍵山 暢之 順天堂大学, 保健医療学部, 准教授 (20722010)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 心臓超音波検査 / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は令和2年度中途から開始された右心カテーテル検査と心エコー図画像を用いた多施設共同研究であり、まずは研究計画を立案し、各施設の倫理委員会を通過する手続きを行なった。主観施設となる順天堂大学医学部附属順天堂医院の倫理委員会により令和2年11月に研究計画が承認され、その後順次各施設の倫理委員会で承認を得ることができ、研究が開始可能な状態となった。同時に、まず使用機器およびソフトウェアを購入し、実際に数例の症例で臨床で撮像した心エコー図の画像を用いてスペックルトラッキング解析を行い、ストレインデータをテキストデータとして書き出すことができることを確認した。これにより、外部からの心エコー図画像を受け入れ、解析を行ってデータを作成するコアラボとしての解析環境を構築することに成功した。現在までのところ、各施設と連携をとり、後ろ向き症例のリストアップには成功し、おおむね目標症例数を達成する後ろ向き症例数を得られることが分かった。また、ここまでに解析したスペックルトラッキング法によるストレイン解析結果から、ストレイン測定が心不全患者の予後予測に有用である内容の論文を作成し発表した。現在、各施設で心エコー図のデータを書き出しているところであり、書き出しが終了したところから順次主幹施設である順天堂大学にデータを送り、解析を開始する。 前向き症例登録に関して、下記の進捗報告に示したように、新型コロナウイルス感染症の流行のため、右心カテーテル検査を受ける症例の数自体が極端に減ってしまっているため、なかなか症例登録が進んでいないのが現場である。こちらに関しては今後流行が沈静傾向となり症例登録が進むことを期待するが、難しい場合は後ろ向きデータの一部を時系列で区切り、テストデータとして一部使用することで対応する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、とくに東京に位置する順天堂大学と、多くの感染者を受け入れている神戸市立医療センター中央市民病院においては、後ろ向きのデータ収集に難渋している。また、全施設にて新規の右心カテーテル検査が激減しており、前向き症例データの集まりが非常に悪い。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は新型コロナウイルス感染症の流行が改善方向となり、データ収集が進むことを期待する。ただし、激減している前向きデータに関してはこれだけでテストセットを作成することが困難となる可能性があり、場合によっては後ろ向きデータを時系列で区切り、テストセットとして使用することを考量する。
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Causes of Carryover |
概ね予算は計画通りに執行されたが、一部想定外の謝金を支払う可能性が出たため、令和3年分の予算を令和2年度に前倒し請求した。しかしながら最終的にこの謝金を支払う必要がなくなったため、次年度にその分を繰り返している。そのため、全体としての予算執行計画は概ね予定通りに進んでいる。
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Research Products
(1 results)