2021 Fiscal Year Annual Research Report
ラジカル含有ナノ粒子を併用した急性期脳損傷に対する再生医療
Project/Area Number |
20K22675
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 利英 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (50881562)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | フリーラジカル / マウス頭部外傷モデル / 歯髄幹細胞 / RNP |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では脳損傷急性期において、フリーラジカルを除去することが再生医療の助けとなりうるかを探求することが目的である。私達はマウス頭部外傷モデルに新規のフリーラジカルスカベンジャーであるRedox-active nitroxide radical-containing nanoparticle(RNP)を投与することでフリーラジカルを除去し、良好な機能予後となったことをすでに報告した(Takahashi T et al. J Trauma Acute Care Surg. 2020)。脳損傷急性期においてフリーラジカルが再生医療の妨 げとなっている報告もあり、RNPと再生医療を併用することでさらなる機能予後の改善を得られる可能性がある。 再生医療における移植細胞として、歯科口腔外科より提供された歯髄幹細胞を用いており、私達は歯髄・歯肉の口腔内間葉組織から神経幹細胞、神経系細胞を分化誘導する技術を有している。この歯髄幹細胞をRNPと併用して脳損傷急性期に用いることにより、機能予後の改善がみられるかを本研究で究明する。 まず、マウス頭部外傷モデルの作成については上記報告にて私が用いた作成法が確立されている。200gの重りを2.5cmの高さから頭部へ自由落下させる作成法であるが、挫傷の程度に少なからずばらつきが出る場合もある。そのため、今回は液体窒素で凍らせた金属棒を頭部に押し付ける作成法を試行錯誤の上で採用した。 歯髄幹細胞は歯科口腔外科から新規の歯髄提供により培養継続できており、今後はマウス頭部外傷モデルに対して歯髄幹細胞移植・RNP投与の併用を予定通り行う。
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