2024 Fiscal Year Annual Research Report
アラキドン酸カスケードに着目した統合失調症患者の心血管性突然死の病態解明
| Project/Area Number |
20K22689
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| Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
服部 早紀 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (30880124)
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| Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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| Keywords | 自律神経活動 / 抗精神病薬 / 副作用 / 持効性注射剤 / 統合失調症 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、統合失調症患者の心血管突然死の病態解明を目的としている。自律神経活動障害が影響するということを過去に報告してきており、さらに、神経や自律神経活動と関連するアラキドン酸を中心とする病態の影響を明らかにすること、抗精神病薬の影響のメカニズムも明らかにすることも目標としている。本年度は、さらなるリクルート活動を行い、血液サンプルを得て、遺伝子抽出を行い、自律神経活動の測定、精神症状の評価、解析も行った。加えて、これまでの研究成果から、自律神経活動低下が抗精神病薬による性機能障害にも関連することが推測されたため、その病態を明らかにするため、ゼブラフィッシュという実験動物を用いて、抗精神病薬による性機能障害の検証を行い、解析も行った。 本研究全体を通して、アリピプラゾールでは、内服薬より持効性注射剤の方が自律神経活動障害が生じにくい可能性が示唆された。そして、ゼブラフィッシュを用いた研究では、リスペリドンが、最も自律神経活動の関連する性機能障害へ影響を及ぼすことが明らかになり、現在論文を投稿中である。また、この動物実験において、抗精神病薬が、神経伝達物質の変化だけでなく、HPG軸関連のホルモン系動態とも関連する可能性が推察された。 本研究から、各抗精神病薬ごとに自律神経活動への影響は異なり、さらに、抗精神病薬の剤型によっても影響が異なることが明らかとなった。そのメカニズムに、神経伝達物質の変化だけでなく、HPG軸系ホルモンの動態変化の関連も推測された。神経伝達遮断、ホルモン、自律神経活動の相互作用について今後さらに検証していく必要がある。
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