2022 Fiscal Year Annual Research Report
M. abscessus group に対するRifabutinの抗菌作用
Project/Area Number |
20K22755
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Research Institution | 公益財団法人結核予防会 結核研究所 |
Principal Investigator |
鎌田 啓佑 公益財団法人結核予防会 結核研究所, 臨床・疫学部, 医員 (80885666)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | M. abscessus / Rifabutin |
Outline of Annual Research Achievements |
M. abscessus group 305株のRifampicin-resistance determining region(RRDR)の遺伝子配列を解析した結果、すべての臨床分離株でアミノ酸配列は一致していたことから、RRDR領域の遺伝子変異はM. abscessus groupのRifabutin感受性の差異に関与していないことが示された。また、収集した菌株の特徴を再解析した結果、細胞壁表面にGlyco Peptide Lipid (GPL)を欠きRough型のコロニーを形成する菌株の方が、GPLを有するSmooth型のコロニーを形成する菌株よりも感受性が良好であることがわかった。申請者らは当初、Rifabutinの薬剤感受性の差異はM. abscessusの亜種に影響される可能性を考えていたが果たしてどちらがRifabutin感受性に寄与しているのかを明らかにするためにはさらなるデータ集積が必要である。これらの内容は第71回日本感染症学会東日本地方会学術集会シンポジウムで「迅速発育性抗酸菌の薬剤感受性と抗菌薬選択」において筆頭演者で報告した。次にリファマイシンをADPで修飾することによって効果を減弱するADP-ribosyltransferase(Arr) 遺伝子(MAB_0591)のノックアウト株においてrifabutin MICが低下したとの報告が相次いだため、臨床分離株におけるMAB_0591およびそのプロモーター領域の遺伝子およびアミノ酸配列を調査する方針とし、現在結果解析中である。また、申請者らはM. abscessus感染症の新規治療薬として注目を集めているomadacyclineの抗菌薬併用効果を評価する中で、rifabutinとの併用で相乗(シナジー)効果があることを示し報告した。(Fujiwara, et al. Antimicrob Agents Chemother. 2023;e0157922.)
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[Journal Article] In Vitro Synergistic Effects of Omadacycline with Other Antimicrobial Agents against Mycobacterium abscessus2023
Author(s)
Keiji Fujiwara, Akio Aono, Takahiro Asami, Kozo Morimoto, Keisuke Kamada, Yuta Morishige, Yuriko Igarashi, Kinuyo Chikamatsu, Yoshiro Murase, Hiroyuki Yamada, Akiko Takaki, Satoshi Mitarai
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Journal Title
Antimicrobial agents and chemotherapy
Volume: online ahead
Pages: -
Peer Reviewed
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