2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of the innovative treatment for NAFLD-related hepatocellular carcinoma by using comprehensive analysis of intra-hepatic lymphocytes
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20K22794
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
坂本 譲 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (20876247)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 肝臓検体 / 免疫病態解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究を進めるにあたり、北海道大学病院にて得られた検体(血液、肝臓検体、その他)を研究試料として利用するための研究計画書・同意書一式の作成、ならびに倫理審査を終了した。よって、現在当該症例が出た場合には速やかに試料を採取できる状態となっている。また、実際に検体が採取された場合を想定しての予備実験も行っており、患者血液から末梢血単核球細胞を、肝臓検体から肝浸潤リンパ球の抽出・保存が行える状態である。上記に述べた検体採取、症例ごとの臨床情報データ集積、ハイボリュームセンターによる症例数の蓄積は、本研究の目的であるNAFLD患者における末梢血と肝臓内の免疫病態の把握を可能とするに十分と考える。 また、当該症例の選択については、これまで当科で施行した肝切除過去10年分以上のデータを様々な視点から確認・解析しており、今後の症例選択の具体的な方法も検討している。さらに、NAFLDのみでなく、他の病因(HBV、HCV、アルコール性、自己免疫性、など)との違いを後ろ向きに検討することで、よりNAFLD病態において重要な因子の抽出に利益となると考えている。 しかしながら、COVID-19によって各種検体採取や実験設備の利用が制限されており、具体的に当該患者からの検体採取やデータの抽出が行えておらず、来年度の課題としている。また、検体がある程度揃ってから開始する予定である、mass cytometryによる免疫細胞の網羅的解析も施行出来ていないため、来年度の研究課題としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
比較的時間を要する倫理審査を終了し、概ね順調に進展していると考える。しかしながら、COVID-19の影響で、思うように検体採取やデータ抽出が進んでおらず、今後の課題としている。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19による制限にもよるが、今後は当該症例を積極的に選別し、本研究に必要な検体を採取していく予定である。また、実験系も可能な限り進展させ、データ抽出なども進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
COVID-19にの影響により検体採取ならびに解析が予定より進まなかったため。 今後上記研究内容が可能となった際に使用していく予定である。
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