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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Role of the adaptor protein JLP in chromosome stability

Research Project

Project/Area Number 20K22803
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

鈴木 隆介  金沢大学, がん進展制御研究所, 博士研究員 (70882215)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2022-03-31
Keywords染色体異数性 / 細胞分裂
Outline of Annual Research Achievements

がんの予防及び治療の観点から、これまで染色体異数性を誘導するメカニズムやそれを防ぐ染色体安定性の制御機構について数多く研究がなされてきた。しかし、その詳細については、十分な理解に至っていない。本研究では、モーターアダプターJLPに着目し、染色体安定性の制御機構とその破綻による異数性の誘導メカニズムを解明することを目的とした。
前年度は、ヒト正常二倍体不死化RPE1細胞において、レンチウイルスベクターを用いた遺伝子導入によりJLPの発現を内在性タンパク質の約2倍、約4倍、または約9倍亢進させて調べた結果、いずれの条件においても異数性が誘導されることを見出した。本年度は、JLP発現亢進が染色体安定性に与える影響を同一の遺伝的背景を持った細胞で解析するため、RPE1細胞においてTet-ONシステムにより外来性JLPの発現を誘導可能な細胞系を樹立した。ドキシサイクリン処理によりJLPの発現を約4倍亢進させ、処理後48時間において染色体数を解析したところ、異数性の誘導が認められた。ドキシサイクリン処理を10日間継続させ、同様な解析を行ったところ、興味深いことに、異数性細胞の割合は48時間処理の細胞と同程度であり、また、染色体数のバリエーションに変化は認められなかった。このような結果から、異数性細胞において、異数性のさらなる進行を抑制するメカニズムが存在する可能性が示された。また、JLP発現亢進がどのようにして異数性を誘導するかを明らかにするため、均等な染色体分配を保証する分子機構である紡錘体形成チェックポイント (SAC) に着目した解析を行った。その結果、SAC構成因子の一つであるMad2について、細胞分裂前中期における動原体での局在量が、JLP発現亢進により減少することを見出した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Effect of JLP overexpression on chromosome stability2021

    • Author(s)
      鈴木隆介
    • Organizer
      第80回日本癌学会学術総会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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