2021 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌自然肝転移マウスモデルを利用した大腸癌肝転移巣微小環境特性の解明
Project/Area Number |
20K22811
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 高正 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (60884088)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 大腸癌肝転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
自然肝転移モデル作成に当たって、動物実験申請書を京都大学院医学研究科附属動物実験施設に提出し承認を受けた. Kras+/LSL-G12Dマウス、 p53(flox/flox) 、Pten(flox/flox)マウス、さらに腸上皮細胞特異的にCreリコンビナーゼを発現するVillin-Creマウスを本学消化器内科教室から譲り受けた. Kras+/LSL-G12Dマウス、Pten(flox/flox)マウス、Villin-Creマウスの交配を行い、 Kras+/LSL-G12DPten(flox/flox)Villin-Creマウス (KPtenVマウス) を作出した. 目的とする遺伝子変異を有しているかどうかをジェノタイピングによって確認した. 本遺伝子変異を有するマウスを29週で安楽死させ、腸管、肝臓に腫瘍を形成していることを確認した.腸管、肝臓腫瘍からRNAを抽出した.qPCRによって原発巣、肝転移巣における遺伝子発現を比較し、肝転移巣では白血球の遊走に関与するCsf3が高発現することを確認した. 今後はKPtenVマウスコロニーを拡張し、複数の個体からRNA、蛋白を抽出した上でマイクロアレイ、プロテインアレイを行う予定である.また、Kras+/LSL-G12D p53(flox/flox)Villin-Creマウス (Kp53Vマウス) 作出を目指し、現在マウスの交配を行なっている.
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