2020 Fiscal Year Research-status Report
新規治療法開発を目論んだ多発性骨髄腫におけるMyD88の病態修飾機構の解析
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20K22819
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
中村 元 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10792666)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | MyD88 / 多発性骨髄腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画調書にも記載したように、これまでin silicoの解析により、正常形質細胞と比較して多発性骨髄腫においてMyD88の発現が亢進していることを見出している。さらに、MyD88の発現の亢進した多発性骨髄腫患者においては全生存期間と無イベント生存期間のいずれも有意に不良であることを示している。そこで、今回主に解析したデータセット(GSE24080)以外のデータセットを複数検討し、MyD88の発現亢進の有無や生命予後との関連について検討を進めている。並行して多発性骨髄腫の細胞株(MM.1S, RPMI8226, U266等)を用いて、MyD88の発現亢進の有無やRNAi法を用いた遺伝子knock downが細胞動態に与える影響の解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
GSE9782を解析したが、GSE24080の解析結果とは異なる結果が得られており、その原因の検討に時間を要している。また、現状で多発性骨髄腫細胞株へのsiRNA導入効率が十分とは言えず、リポフレクション法、エレクロトポレーション法の両面から検討しているが、これに関しても時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
データセットの検索を継続し、引き続き解析を進める。多発性骨髄腫細胞株におけるsiRNA導入手技の確立も並行して行う。
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Causes of Carryover |
siRNA導入という研究の初期段階にやや時間を要しているため次年度使用額が生じている。 研究の進捗と同時に使用される予定である。
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