2021 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of alpha-2-glycoprotein 1, zinc-binding (ZAG) on host im mune response in breast cancer microenvironment.
Project/Area Number |
20K22856
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
花村 徹 東海大学, 医学部, 講師 (00532053)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 乳癌 / 腫瘍免疫 / ZAG / アンドロゲンシグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
1.乳癌微小環境の免疫学的プロファイルとZAGの相関:乳癌臨床検体45例についてマルチカラーフローサイトメトリー(FCM)によ11種類の免疫細胞分画につき腫瘍内浸潤数を評価、乳癌細胞のZAG発現を免疫染色法にて定量し両者の関連を解析した。ZAG発現はMacrophage/Monocyte(Mφ/Mo)の腫瘍内浸潤とMφにおけるM1分化マーカーであるCD86の陽性率と逆相関した。 2.Mφに対するRecombinant ZAGの作用の解析: 上記1の解析結果からZAGの一次標的をMacrophageと想定し、In-vitro解析をおこなった。Mφ/Moモデル細胞株THP-1を用いたM1/M2分化モデル系でおいて、Recombinant ZAGはTHP-1の分化に影響を与えなかった。続いてヒト抹消血単核球(PBMC)より単離した単球由来Macrophageを用いM1およびM2分化モデル系を確立、本モデル系におけるRecombinant ZAGの作用について解析を行なった。M1分化マーカーである、CD80の発現はZAG作用下でControlと比較して有意に低下したが前述の乳癌臨床検体の解析結果から関連が推測されたCD86については現在のところ有意な変化を認めない。 3.ZAG補因子の存在を考慮した実験系の構築;乳癌細胞株(T47-D)より、ZAGノックダウン細胞株を作成中(現在クローニング中)。Wild typeおよびZAG knock down株の培養上清を用い、上記2の実験系においてZAGの有無により、マクロファージ分化傾向に差を生じるかどうかを検証する。 4.ZAGのT細胞への作用の解析;ZAGの一次標的の第二候補としてCD4+T cellを考慮し、ヒトPBMC由来T細胞の単離、分化刺激系モデル系を構築中。
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Research Products
(3 results)