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2020 Fiscal Year Research-status Report

Metabolome analysis for early stage esophageal cancer

Research Project

Project/Area Number 20K22859
Research InstitutionNational Cancer Center Japan

Principal Investigator

坂下 信悟  国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (40620638)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2022-03-31
Keywords食道がん / メタボローム
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、「食道前がん病変における代謝微小環境」を検討し、腫瘍発生の初期における微小環境の影響を明らかにすることを目標としている。これを証明するため、酸素飽和度イメージング内視鏡を用いて早期食道癌から検体を採取し、病理学的な検討(細胞増殖・血管数・免疫状態)および同一病変に対するメタボローム解析することを計画している。研究の最終的な目標は、「腫瘍発生における微小環境の影響」を調べることであり、これらの情報に加え、遺伝子解析や発現解析などの他のオミックス解析を加えられるものとするが、本スタートアップ研究では、食道がんの初期悪性化における微小環境の影響を俯瞰するための基盤構築を行うことを目標としている。
現在のところ、本研究は国立がんセンター倫理審査委員会の承認を受け、内視鏡サンプルの収集を開始している。20年度は腫瘍4サンプルおよび正常4サンプルを収集し、これらのサンプルに関しては、国立がん研究センター鶴岡連携研究拠点にメタボローム解析を依頼し、現在のところCE-MSの陽イオン、陰イオンの解析については結果が出ており、腫瘍において平均5倍以上増加している代謝産物としてCMP,GMP,AMP,N-Acetylaspartate,IMPなどが同定された。
現在のところ、症例数も少なく、その意義に関しての解析については今後の課題であるが、少なくとも検体採取~解析に関する、現在行っている研究のプラットフォームは、順調に動くことが確認された。
21年度は、さらに症例数を増やし、同時に採取されている病理標本に関しての免疫組織学的検討を加えて解析する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究は、酸素飽和度イメージング内視鏡を用いて早期食道癌から検体を採取し、病理学的な検討(細胞増殖・血管数・免疫状態)および同一病変に対するメタボローム解析することを計画しているが、検体採取に関しては、国立がん研究センター倫理審査委員会の承認を受け、順調に行われ、メタボローム解析に関しても現在採取分に関して、問題なくできることを確認している。病理解析用の標本に関しても、腫瘍が採取されていることを確認できている。
検体採取~メタボローム解析までのプラットフォームに問題がないことが確認でき、病理学的検討に関しても問題ないことが確認できており、研究自体は順調に進展している。

Strategy for Future Research Activity

本研究は、「食道前がん病変における代謝微小環境」を検討し、腫瘍発生の初期における微小環境の影響を明らかにすることを目標としている。これを証明するため、酸素飽和度イメージング内視鏡を用いて早期食道癌から検体を採取し、病理学的な検討(細胞増殖・血管数・免疫状態)および同一病変に対するメタボローム解析することを計画している。研究の最終的な目標は、「腫瘍発生における微小環境の影響」を調べることであり、これらの情報に加え、遺伝子解析や発現解析などの他のオミックス解析を加えられるものとするが、本スタートアップ研究では、食道がんの初期悪性化における微小環境の影響を俯瞰するための基盤構築を行うことを目標としている。
現在のところ、検体採取から解析までのプラットフォームが構築された、
今後は、このプラットフォームに沿って内視鏡検体採取を引き続き行い、症例数を増やし、メタボローム解析についても引き続き行う。また、採取された検体の病理標本を用いて、形態学的評価および免疫組織化学的評価を行う(増殖能、血管数、免疫環境、低酸素マーカーなど)。メタボローム解析、病理学的な評価に加え、低酸素内視鏡の数字を比較し、食道前がん病変における代謝微小環境について明らかにしていく。

Causes of Carryover

学会などがwebになり、旅費がかからなくなった。
新型コロナウイルスの影響で、検体の採取に影響が出たため、メタボロームの解析費用がそれほどかからなかった。
次年度には、メタボローム解析、免疫組織化学による解析を行うため、今年度の余剰金と共に、解析費用に充てる。

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Published: 2021-12-27  

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