2022 Fiscal Year Annual Research Report
Metabolome analysis for early stage esophageal cancer
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20K22859
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
坂下 信悟 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (40620638)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 低酸素環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
今回、私は、表在型の食道がんの代謝環境を解明するための基盤として、早期食道がんの内視鏡検体に対し代謝微小環境解析を行った。 まず、既存の病理標本(早期食道がんに対するESD材料)を用いて低酸素状態について調べた。具体的には、2015年~2019年にESDが行われた早期食道がん109病変に対し以下の検討を行い、深達度と比較を行った。①HIF1α(hypoxia inducible factor 1 subunit alpha )、Glut1(glucose transporter 1)、CA9(carbonicanhydrase Ⅸ)などの低酸素マーカーの発現を免疫染色で評価。②CD31、αSMAの二重染色を行い測定した血管密度。③富士フィルムと共同開発された低酸素内視鏡を用いて測定された、StO2。 結果、免疫染色による検索においては、すべての低酸素マーカーは、非腫瘍部の扁平上皮と比較して、T1bの腫瘍のおいて有意に発現が高くなっていた。特に、CA9とGLUT1に関しては、Tis-T1aにおいて既に発現上昇が認められた。また、血管密度も非腫瘍部の扁平上皮と比較してTis-T1aの腫瘍において既に有意に上昇していた。低酸素内視鏡にて測定したStO2との比較においては、非腫瘍部の扁平上皮と比較し、T1bの腫瘍において、有意に低酸素になっていた。これらの結果から、食道扁平上皮癌は早期からすでに低酸素状態で血管密度も上昇しており、特にT1bの腫瘍ではその傾向が顕著である事が示された。 それに加え、T1aの腫瘍とT1bの腫瘍部分に対し、メタボローム解析を行い、いくつかの代謝産物に差があった。
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