2021 Fiscal Year Research-status Report
臍帯由来間葉系幹細胞を用いた子宮内発育遅延児における生活習慣病発症危険因子の同定
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20K22868
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
森丘 千夏子 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (50796191)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 胎児発育遅延児 / 生活習慣病 / 胎児プログラミング / UCMSC |
Outline of Annual Research Achievements |
1.昨年度同様共同研究施設のNICUに入院した極低出生体重児(出生体重1,500g未満)とコントロールとなる正期産児に対して同意を得たのち臍帯を採取した。臍帯を各施設で凍結保存し、東京医科歯科大学に送付、または採取同日に冷蔵で郵送し凍結した。臍帯解凍後にout growth法によりUCMSC培養を行い、第2継代細胞として凍結保存した。 2.採取した検体のうち初代培養可能であった計20検体を対象とし、正期産児AGA、正期産SGA、早産AGA、早産SGAに分類した。また正期産SGAの臨床データより、SGA発症時期に関して早発群、遅発群に分けた。 3.それぞれのUCMSCのRNAを抽出し、RNAシークエンスにかけた。各群の比較解析を現在行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在UCMSCよりRNA抽出を行い解析中であるが、昨年度の検体リクルートの時点で時間を予想以上に要したため全体的に遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在UCMSCのRNAシークエンスデータを解析中である。SGA児で有意に変化している遺伝子群より生活習慣病のハイリスク因子を同定する。さらにSGA発症時期の違いによる検討を加え、生活習慣病ハイリスク対象を限定することや娩出時期についても言及する。臨床データと照らし合わせ修正1歳半まで肥満、over catch up growthと関連する因子を抽出する。、
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Causes of Carryover |
初年度の患者さんのリクルート、検体採取に時間を要したため研究全体が遅延している。検体採取後は予定通り研究はすすめている。
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