2020 Fiscal Year Research-status Report
Clinical utility of autoantibodies to erythropoietin receptor as a prognostic biomarker in chronic kidney disease
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20K22870
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大島 恵 金沢大学, 附属病院, 特任助教 (80802066)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | バイオマーカー / 慢性腎臓病 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病(CKD, chronic kidney disease)は進行すると末期腎不全に至るため、早期の重症化予測による治療介入が求められる。近年、申請者らは腎予後予測の新規バイオマーカーとして、血中抗エリスロポエチン受容体抗体に着目し、独自の測定系を樹立し、全身性エリテマトーデス、糖尿病性腎臓病、血管炎でその有用性を検証してきた。本研究では、CKDの代表疾患であるIgA腎症および膜性腎症において血中抗エリスロポエチン受容体抗体と臨床病理学的指標および腎予後との関連について検討する。これにより新規の腎予後予測マーカーを確立できれば、新たな検査方法を用いたCKDの重症化予測に繋がる。さらに、抗エリスロポエチン受容体抗体の単離およびエピトープ解析を行うことにより、抗エリスロポエチン受容体抗体およびエリスロポエチンーエリスロポエチン受容体のシグナル伝達の解明を通じて、将来的に抗エリスロポエチン受容体抗体が関与する腎障害の分子基盤を明らかにする。 1)血中抗エリスロポエチン受容体抗体の臨床病理学的意義の検討 ELISAにより血中抗エリスロポエチン受容体抗体を測定し、IgA腎症、膜性腎症例においても抗体陽性の症例が存在することを確認した。 2)血中抗エリスロポエチン受容体抗体のエピトープ解析 エリスロポエチン受容体のエピトープ候補のペプチドを作成し、抗体陽性症例の血清と反応させたが特異的な反応は検出されなかった。各ペプチドをマウスに投与しペプチドに対する抗体含有血清を作成し、エリスロポエチン受容体と反応させたが特異的な反応は検出されなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)血中抗エリスロポエチン受容体抗体の臨床病理学的意義の検討 計画通り、血中抗エリスロポエチン受容体抗体を測定が進行中であり、概ね順調に進展していると考える。 2)抗エリスロポエチン受容体抗体のエピトープ解析 抗エリスロポエチン受容体抗体のエピトープ同定に向けて、進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
1)血中抗エリスロポエチン受容体抗体の臨床病理学的意義の検討 抗エリスロポエチン抗体値と相関する臨床病理学的指標を同定する。また腎予後との関連を解析し、予後予測マーカーとしての有用性を評価する。 2)抗エリスロポエチン受容体抗体のエピトープ解析 今後、エピトープ候補のペプチドに対する抗体含有マウス血清とエリスロポエチン受容体との結合確認を行う。
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Causes of Carryover |
COVID-19の感染拡大のため学会がウェブ開催となり、参加を予定していた学会出張が中止となった。また学外の研究者の研究室内への立ち入り規制のため、測定の大部分を次年度に持ち越すことになった。エリスロポエチン受容体抗体測定のため物品や解析ソフトの購入などに使用を計画している。
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Research Products
(5 results)