2020 Fiscal Year Research-status Report
生体成分類似材料コーティングによる安全性に優れた長期留置型尿管ステントの開発
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20K22979
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
梁 英敏 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20884050)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 尿管ステント |
Outline of Annual Research Achievements |
水・人口尿・ヒトの尿による浸漬によるin vitro試験では既製品に対する優位性が示され、素材選定および性能評価はほぼ完了しており、更なる改良を工学部と共働して進めていく。 細菌非介在モデルとしてエチレングリコール添加特水の投与により結石モデルラットを作成し、尿中シュウ酸カルシウム結晶の確認後、開腹にて膀胱内にコントロールの非コーティングステント、既存のステント、新型ステントをそれぞれ1種類ずつ留置し、1か月後に安楽死のうえ取り出し結石付着状況を比較した。既存のステントに対して非劣性でコントロール群と比較すると明らかに結石付着が抑制されているとの結果を示すことができ、さらに市販されているステントと比較してもほぼ同様の結果であった。しかしながら個体ごとの差異による付着状況の差が激しかったため、次回はラット1頭あたり3種類のステント片を留置し同一条件での付着状況の差を比較する方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新規ステントのコントロールならびに市販品に比較しての優位性がin vitroでは示された。今後動物実験ならびにラット膀胱組織の免疫染色などを進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は人工尿での検討をさらに進めながら、実際の尿の流れを再現したモデルを作成してその条件下でのステントへの異物・結晶付着抑制効果の検討を進める。またラットの研究においてラット膀胱の免疫染色の比較や大腸菌注入による細菌介在モデルラットに対するステント留置実験も施行予定である。さらに大型動物における実験も計画しております結石モデルを確立できるかの十分な検討を行なう予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で動物実験の実施が一部制限を受けたため。また今後は動物実験での膀胱サンプルなどを用いてさらに免疫染色にて安全性などを評価していくための費用として使用していく予定である。
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Research Products
(1 results)