2022 Fiscal Year Annual Research Report
加齢変化がアレルギー性鼻炎の病態生理に及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
20K22995
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
吉原 晋太郎 帝京大学, 医学部, 助教 (60876712)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
|
Keywords | アレルギー性鼻炎 / 加齢 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Ⅰ型アレルギー疾患であるアレルギー性鼻炎は鼻粘膜の病態を形成する、抗原特異的IgE、免疫担当細胞、サイトカイン、脂質メディエーターについて解析することである。I型アレルギーは加齢により重症度が下がるというデータがあり、高齢者ではアレルギー性鼻炎が軽減すると一般的には考えられているが、近年では実臨床においてアレルギー性鼻炎の有病率が増加している。しかしながら、加齢に伴う鼻粘膜局所での免疫応答や病態生理の変化がアレルギー性鼻炎の病態形成に及ぼす影響についての知見は少なく、これらの未解明な点について検討したいと考えた。まず若年マウスに対してオボアルブミン投 与により感作させたアレルギー性鼻炎モデルの作成を行い、くしゃみ回数におる行動解析や、H&E染色、PAS染色、Alcian Blue染色、シリウスレッド染色を行い、鼻粘膜下好酸球数、杯細胞数、基底膜・粘膜下組織の厚みについて計測を行い実験系を確立させてきた。加齢マウスについても同様の解析を行うことでアレルギー性鼻炎の加齢による変化を包括的にとらえ鼻粘膜の組織解析、遺伝子発現解析、蛋白解析とあわせて進めた。
|
Research Products
(7 results)