2021 Fiscal Year Research-status Report
The estimation of demand for dental treatment during hospitalization in Japan
Project/Area Number |
20K23016
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
石丸 美穂 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30882980)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 歯科受診 / 医科歯科連携 / 病院 / ヘルスサービスリサーチ / 入院患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は本邦における入院患者の歯科受診アクセシビリティを病院特性や二次医療圏別で調査することである。歯科医師勤務病院の病院特性と、医科歯科連携加算算定病院の病院特性を記述し、二次医療圏別の病院割合と地域格差を明らかにした。本研究では平成29年の病床機能報告を用いた。一般病床を持つ全国の病院を対象として、歯科医師勤務病院、周術期口腔機能管理算定病院、栄養サポートチーム歯科医師連携加算算定病院の割合について歯科医師勤務の有無で層別化し、病院特性ごとに集計した。二次医療圏レベルの地域格差を求めるため、ジニ係数を計算した。結果として、DPC群が高いほど歯科医師勤務病院の割合、医科歯科連携加算算定病院の割合が高くなり、病院の設置主体では大学では高く、医療法人では低かった。また、歯科医師勤務病院と比較して、非歯科医師勤務病院では医科歯科連携加算の算定割合は非常に低かった。ジニ係数は歯科医師勤務病院、周術期口腔機能管理算定病院、栄養サポートチーム歯科医師連携加算算定病院の順に0.36、0.52、0.66であり、医科歯科連携加算算定病院の割合は地域格差が非常に大きいことがわかった。本研究から、医科歯科連携加算を算定されるかは病院の特性や二次医療圏で大きく異なることがわかり、是正するためのシステム作りや医科歯科連携加算の啓発などが必要であると考えられた。また、入院中の患者医科歯科連携加算の算定状況が歯科の口腔指標の一つとなる可能性を示唆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在研究は終了しており、英語原著論文を査読つきの国際誌に投稿している最中である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在研究は終了しており、英語原著論文を査読つきの国際誌に投稿している最中である。
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Causes of Carryover |
オープンアクセスの査読つき国際誌へ投稿しており、その掲載料を残してあったが、掲載までに昨年度内に至らなかったため。
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