2023 Fiscal Year Research-status Report
Metatranscriptome analysis clarify virulence factors of osteomyelitis of the jaw
Project/Area Number |
20K23021
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
加地 博一 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任助教 (50881588)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2025-03-31
|
Keywords | 顎骨骨髄炎 / 複合感染症 / メタ16S解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性顎骨骨髄炎(COMJ)とは、顎骨の炎症であり、複合感染症のひとつであると考えられている。我々は以前、口腔内に露出していない腐骨分離期をステージIIとして3つのステージに分類した。ステージIIのCOMJは細菌組成の多様性が低いことが示され、COMJ発症の過渡期における微生物叢の重要性が示唆された。しかしながら、COMJにおける微生物叢内の細菌活性についてはほとんど知られていない。本研究では、活性の高い細菌を同定するために、COMJにおける細菌のRNA:DNA比を調べた。サンプルからDNAとRNAを抽出し、16S rRNA遺伝子に基づく細菌組成を求めた。8つの門が優勢であったが、その構成はサンプルによって多様であった。属レベルでも多様な組成が観察された。しかし、アクチノミセス属とフソバクテリウム属のRNA:DNA比は、ステージIIでは極めて高かったが、ステージIとIIIではほぼ0であった。これらの属はこれまでCOMJの主要な病原体とは考えられていなかったが、今回の知見はCOMJの病因にこれらの属が関与している可能性を示唆するものであった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
手術で腐骨除去に至るStage IIの骨髄炎症例が少なく、目標とする症例数に至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例を増やし、解析を継続する。
|
Causes of Carryover |
症例数が目標数に達せず、追加解析ができていない状況である。引き続き症例を集め、一定数に達した時点で解析を行う予定である。
|