2021 Fiscal Year Research-status Report
IgG4関連疾患におけるIRAK4を介した線維化のメカニズムについての解析
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20K23085
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鎮守 晃 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (00876542)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | NFκB |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではIgG4-RD の線維化に関与する自然免疫担当細胞を活性化させる分子を同定・解析することにより、その発症や病態進展のメカニズム の解明し、最終的には新規標的分子治療の確立を目指す。昨年度までの実施状況としてはIgG4-RD患者の組織からのIRAK4+CD163+細胞の抽出と機能解析、およびセルソーティングによるIRAK4+CD163+細胞の抽出と培養による検討を行うことができている。今年度の成果としては、今まで定量化できていなかった蛍光二重免疫染色での検討を、Tissue Questを用いて定量化することができ、またn数も増やすことができたことにより、よりIgG4関連疾患特異的にIRAK4が強く発現していることやIRAK4の発現細胞がCD163+細胞であることなどをより根拠づける結果となった。さらにシグナル伝達経路の検討では、IRAK4+CD163+細胞の培養実験において、Real-time PCRを用いた検討により、IRAK4-NFkBシグナル経路が誘導される可能性が示唆された。また、線維化に関連するサイトカインの産生により、線維化も強く誘導することが示唆された。以上の結果は健常者PBMCでの検討のため、今後は患者由来の組織での検討が必要であると考えられる。現時点では、他疾患のシングルセル解析は準備が整っているが、IgG4患者は症例数が少ないため、組織の入手に時間がかかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
IgG4関連疾患患者の血液および組織による検討を行いたいが、症例数が少なく、入手に時間がかかっているため。また、その他疾患でのシングルセル解析も網羅的解析を行っているため、時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本来であればIgG4関連疾患患者の血液および組織での解析を行いたいと考えているが、症例数が少なく入手が困難と判断される場合には、健常者血液からの検討のn数を増やすこと、およびシグナル伝達経路におけるさらなる詳細な検討が必要と考える。
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Causes of Carryover |
シングルセル解析に時間がかかっていることと、次年度におけるシングルセル解析が必要であること、また新たなシグナル経路の検討に必要なため。
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