2021 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the mechanism of chondrocyte proliferation and bone growth from the viewpoint of sulfur respiration
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20K23118
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
笹間 雄志 昭和大学, 歯学部, 助教 (90878464)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 活性硫黄分子種 / 骨成長 / 骨形態計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、マウス軟骨細胞培養系およびマウス胎児脛骨の期間培養系を用いて、システイン・パースルフィド合成酵素によるシステインを基質にシステイン・パースルフィド/システイン・ポリスルフィド産生が成長板軟骨の軟骨細胞の増殖を促進し、骨成長を促すことを示唆する知見を得ている。この現象が生体レベルでも起こるかどうかは非常に重要である。システイン・パースルフィド合成酵素の基質であるシステインは、酸化二量体であるシスチンとして細胞に取り込まれる。また、飼料のイオウ源としてもシスチンが用いられる。そこで、昨年度からシスチン含量を調節した飼料を調製し、マウスに与え、マウスの体重や全身状態を観察する予備実験を繰り返した。本年度は、通常の飼料、シスチンを6倍および12倍含む飼料をカロリー不変で調整したものを一定量マウスに2ヶ月間与える実験を行った。2ヶ月後に骨形態の観察および血液生化学検査を行なった。骨面、類骨面、吸収面、静止面、骨芽細胞面、破骨細胞面、骨量、多核破骨細胞数、単核破骨細胞数、骨芽細胞数、類骨量、類骨幅等を計測した。いずれのパラメーターにおいても有意な差は認められなかった。一方、シスチンを12倍含む飼料で飼育したマウスで肝機能の低下が見られ、肝臓の組織所見から、炎症を起こしている可能性が示唆された。シスチン量の再検討あるいは、与えるイオウ源の検討が必要であると考えられた。
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Research Products
(5 results)