2020 Fiscal Year Research-status Report
癌関連線維芽細胞(CAFs)におけるRUNX3の役割の解明
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20K23119
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
小山 侑 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (80875691)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 癌関連線維芽細胞 / RUNX3 |
Outline of Annual Research Achievements |
RUNX3がTGF-β signalとinteractionすることでがん関連線維芽細胞(Carcinoma associated fibroblasts; CAFs)の筋線維芽細胞性(mCAF state)を媒介する下流遺伝子の発現を促進し、炎症性CAFs(iCAFs)を媒介する下流遺伝子群の発現を抑制するかを調べるために、先行研究で確立した腫瘍促進能を有しmCAF stateとiCAF state両方の性質を有する実験的CAFs(exp-CAFs)を用いたシークエンスを施行準備中である。shRUNX3およびshSMAD4を用いて発現を抑制し共通して変化のあった遺伝子群を探索し、interactionによりiCAF, mCAF stateを媒介する遺伝子群を同定する。今年度は細胞へのshRNAの確立、配列確認を施行した。また、標的細胞にshRNAsの導入しqRT-PCRとWestern blottingを用いた発現抑制の確認も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
RUNX3およびSMAD4抑制CAFsの確立に時間を有したため、解析にまで至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞の準備ができ次第、RNAシークエンスを施行する。RNAシークエンスで得た結果をもとにmCAFs, iCAFsを媒介する下流遺伝子群を同定する。さらにGEO解析で調節を媒介するpathwayの同定を目標とする。同定したpathwayの抑制によってstateの変化が生じるかを確認する。また、stateを媒介する責任遺伝子が腫瘍の発育にどのように影響を与えるかを調べる。
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Causes of Carryover |
RNAシークエンスを外注および得られた結果の解析に必要なPCを購入したため。当初は前倒し請求を行い年度内に発注する予定であったが使用するRNAの準備が年度内に間に合わなかった。
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