2021 Fiscal Year Annual Research Report
癌関連線維芽細胞(CAFs)におけるRUNX3の役割の解明
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20K23119
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
小山 侑 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (80875691)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | CAFs / heterogeneity / RUNX3 |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちは先行研究でRUNX3がCAFsのheterogeneityに関与することを見出した。本研究はRUNX3 によるCAFサブタイプのswitchingの調節や癌増殖や進展に関する分子メカニズムを 明らかにし、CAFs を標的にした新規治療法の開発へ役立てることを目的とした。 CAFsヒト乳腺線維芽細胞と乳がん細胞を用いて確立した実験的CAFs(exp-CAFs)においてRUNX3が高発現していることを確認した。さらにRUNX3の発現を抑制することによってexp-CAFsの表現型が変化するかを調べるためにshRNAを用いて抑制し筋線維芽細胞マーカーと炎症性マーカーの発現をqRT-PCRとWesternblottingで確認したところ、RUNX3の抑制程度に応じた表現型の変化は認めなかった。RUNX3により発現が変化する遺伝子群を網羅的に解析するために、コントロール乳腺細胞、exp-CAFs-shcontrolおよびexp-CAFs-shRUNX3のRNAを抽出しRNAシークエンスを施行したところいくつかの遺伝子群で発現の上昇および低下を認めた。今後候補遺伝子群の発現変化をqRT-PCRなどで確認する予定である。 また、RUNX3の発現変化が腫瘍の発育に与える影響を評価するために乳がん細胞とexp-CAFs群を共移植実験を施行したところ、CAFsのRUNX3の発現を抑制することによって腫瘍径と重量が低下したことから、CAFsにおけるRUNX3の発現は腫瘍の増殖に関与していることが示唆された。
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