2020 Fiscal Year Research-status Report
オンラインシステムを活用した遠隔通いの場による地域高齢者のQOLに関する研究
Project/Area Number |
20K23165
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
高梨 信之 岩手医科大学, 医学部, 任期付助教 (40773106)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
|
Keywords | 介護予防 / QOL / オンラインの活用 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の独居、コミュニティからの孤立など、高齢者を取り巻くソーシャルネットワークの課題も多い。高齢化社会における人のつながりの維持、コミュニティの活性化は、高齢者の健康やQOL改善にとって重要であるが、実生活では、平時における過疎地域や山間部などの物理的制限や、COVID-19のようなパンデミックや大規模自然災害における避難や外出自粛に伴う活動制限など、通いの場に「集うことのできない」環境に置かれる高齢者も多く、その健康やQOLへの悪影響が懸念される。 本研究の目的は、オンラインによるWEB会議システムを利用した「遠隔通いの場」が、地域在住高齢者のQOLの向上に関連するかを明らかにすることである。 方法として、インターネットを介し、地域在住高齢者の自宅をオンラインでつなぎ、定期的(週1回)な通いの場を一定期間(8週間)実施する。対象とする高齢者は1グループ6名を合計2グループ行う。これらの活動を通じ、健康関連QOLがどのように変化するかを、SF-36にて評価する。 令和2年度の事績は、COVID-19による地域活動の自粛のため、行政、地域包括支援センターなどが主導する地域活動は軒並み中止、研究対象者選定に難航した。そのため、令和2年度は機器の準備、対象者選定の準備を行い、令和3年度より研究を開始した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画では、令和2年度より参加者を募り、研究開始をする予定であった。新型コロナウィルス感染症による地域高齢者の活動自粛のため、対象者選定に困難を極めた。令和2年度末より、地域活動が段階的に行われているため、地域包括支援センター介して対象者選定に入り、研究実施体制を整えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度5月より、インターネットを介し、地域在住高齢者の自宅をオンラインでつなぎ、定期的(週1回)な通いの場を一定期間(8週間)実施する。対象とする高齢者は1グループ6名を合計2グループ行う。感染症予防のため地域活動は自粛傾向にあったが、行政及び地域住民もオンラインの活動に関心を持ち始めているため、実現可能な状況となった。行政と連携して、地域の介護予防推進を目的に進める。
|
Causes of Carryover |
令和2年は実質、研究が実施できなかったため、費用の支出がほぼなかった。令和3年度からの研究実施に向けて、機器購入及び必要経費の支出を計画している。
|