2020 Fiscal Year Research-status Report
アロマセラピーによる出産恐怖感への効果 パイロット無作為化比較試験
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20K23174
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Research Institution | Shonan Kamakura University of Medical Sciences |
Principal Investigator |
高畑 香織 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 助教 (80818443)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 出産恐怖感 / アロマセラピー / 分娩 / 妊娠 / オキシトシン |
Outline of Annual Research Achievements |
出産恐怖感が強い妊婦では、睡眠障害や分娩時の医療介入が増加し、産後のメンタルヘルスにも影響を及ぼすことが報告されている。一方で、妊産婦にアロマセラピーを行うことで、不安感や分娩時疼痛が軽減することが知られる。周産期の女性ではオキシトシンの感受性が高まることから、内因性オキシトシンの分泌を促すとされる精油を用いたアロマセラピーを継続的に使用することによって、鎮痛・鎮静効果が期待でき、出産恐怖感や睡眠障害、不安の軽減ができる可能性がある。本研究は、妊娠後期からの継続したアロマセラピーによって、分娩前後の精神状態に与える影響および研究の実行可能性を検討することを目的とした。 対象者は妊娠38週以降のローリスク妊婦で、嗅覚障害やアロマオイル等によるアレルギー症状がないものである。研究デザインは、パイロット無作為化比較試験である。介入群では、オキシトシン分泌を上昇させる可能性のある香料をキャリアオイルと混合し、球体状の先端部分より直接肌に塗布が可能なロールオン形式の容器に充填して使用する。対照群では、容器にキャリアオイルのみ充填して使用する。 初年度は、所属施設における研究倫理委員会への研究計画書の提出、必要物品の選定と準備、パッチテストの準備、研究協力施設の選定を行った。本研究計画書は、すでに倫理審査済であったものの、所属施設の変更に伴い再度研究倫理審査が必要となり、全体的な計画に遅れが生じた。また、新型コロナウイルス感染症流行のため、対面でのリクルートやデータ収集が難しくなることを予想し、研究計画の一部変更が必要となった。現在は研究協力施設のリクルート段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画段階では、初年度中に対象者のリクルート開始を予定していたが、開始に至っていないため。複数施設でのデータ収集を目指しているが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、研究協力施設のリクルートも遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、順次対象者のリクルートを行い、データ収集を進めていく。データ分析に十分な時間が取れるよう計画する。
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Causes of Carryover |
初年度に、対象者のリクルートが開始できなかったため、謝礼や研究協力者への謝金が発生しなかった。データ収集開始後、次年度の謝礼や謝金、データ分析費用に充てる。
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Research Products
(1 results)