在宅療養高齢者に対するACP実践における意思決定の変化に影響を及ぼす要因の検討

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 20K23180
• Research Institution: Otemae University
• Principal Investigator: 山本 真理子 大手前大学, 国際看護学部, 助教 (00880600)
• Project Period (FY): 2020-09-11 – 2023-03-31
• Keywords: 在宅療養高齢者 / ACP / 医療従事者

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、在宅療養高齢者に対するACP実践の知見を得るために、医療スタッフに対するACPプロセス実践に関するインタビュー調査を計画している。
今年度は、研究協力機関である医療機関から紹介を受けた訪問看護ステーションの看護師数名に対して、在宅療養高齢者に対するACP実践の実際について、半構造的インタビューを行った。現在、これらのインタビューデータを逐語録として分析を進めているところである。
また、地域におけるACP実践の実際について明らかにするために、研究協力の同意を得られた自治体において、住民向け、医療従事者向けにそれぞれACPに関する啓発イベントを実施した。ここでとったアンケート結果を参考にし、医療従事者のACPに対する意識や実践の実際について明らかにすることで、在宅療養高齢者に対するACP実践に対する何らかの示唆を得ることができるのではと考えている。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍において、医療従事者に対するインタビュー調査を実施することが困難であったため。

Strategy for Future Research Activity

医療従事者に対するインタビュー調査の件数を増やし、インタビューデータの分析を進めていく。
自治体におけるACP啓発事業を通じて、医療従事者のACPに対する意識や、ACP実践の実態について明らかにしていく。

Causes of Carryover

コロナ禍のため、予定していた数のインタビュー調査を実施することができなかった。そのため、計上していた交通費や謝金、インタビューデータのテープ起こしにかかる費用が予定額よりも少額となった。今年度はインタビュー件数を増やす予定であるため、データ分析や学会発表など次年度使用額が生じている。