2020 Fiscal Year Research-status Report
エビデンスに基づく関節リウマチ患者のためのフレイル予防プログラムの開発
Project/Area Number |
20K23185
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
安岡 実佳子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 研究員 (80874354)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / フレイル / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、エビデンスに基づき、全国で80-100万人にも及ぶ関節リウマチ(RA)患者が自分で実施可能なフレイル予防プログラムを開発することである。具体的には、文献レビューによる科学的に有効なフレイル予防プログラムの骨子を作成する。インタビューデータの内容分析を基に、自分で継続可能なフレイル予防に関連する要因を抽出し、RA患者の生活実態に合わせたものへ改良する。さらに、別研究で実施しているRA患者を対象としたフレイルに関する疫学研究の分析結果に基づいて、RA患者が実行可能な運動メニュー等を決定する。以上の内容を踏まえ、現在進行中のRA患者コホート研究から得られる量的データと患者インタビュー調査による質的データの結果を合わせることで、フレイルに関する運動、食生活、心理・社会的側面から、RAの疾患特性や関節破壊等のリスクを考慮した、日常生活の中で、自分で継続できるフレイル予防プログラムを完成させる。 令和2年度には、RA患者を対象とした既存の疫学研究参加者から、インタビュー調査へのリクルートを行い、参加希望者を選定した。加えて、関節リウマチ患者のフレイルのリスク因子に関する論文、および、非薬物療法と身体機能に関する論文について文献レビューを行い、フレイル予防プログラムの骨子を作成した。これを基に、別研究で測定した身体機能などのデータを分析した結果を加えて、具体的なフレイル予防プログラムの作成を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)文献レビュー:関節リウマチ患者のフレイルのリスク因子に関する論文、および、非薬物療法と身体機能に関する論文について文献レビューを行い、フレイル予防プログラムの骨子を作成した。 2)インタビューの準備:参加希望者のリクルートは完了したが、COVID-19感染拡大の影響により、インタビュー調査を延期している。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に行ったレビューの結果を基に、RAの疾患特性を考慮した、フレイル予防プログラムの作成を進める。別研究で行っているRA患者の身体機能評価と質問紙調査の分析結果を基づき、具体的な運動メニューや負荷量等を決定する。さらに、インタビューを行い、生活習慣、治療、日常生活において困難なことや不安に感じること等について調査する。インタビューデータの内容分析を基に、自分で継続可能なフレイル予防に関連する要因を抽出し、その内容を反映させ、プログラムの充実を図る。分析結果は、随時学会発表する予定である。
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