2023 Fiscal Year Annual Research Report
再入院を予防する新たな移行期支援モデル(PHR-TC)の開発:現状把握と効果検討
Project/Area Number |
20K23188
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
角川 由香 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (70884550)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | 移行期支援 / 在宅ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
患者にとって入退院をはじめとする療養場所の変化は心身両側面に大きな負担をもたらす(Forsterら, 2003, 2004. Boydら, 2008. Wilsonら, 2012)。さらに、退院直後の再入院は患者の機能低下や死亡、余分な医療費増大につながる予防すべき重大な事象である(Buurmanら, 2011. Gillら, 2010. Stephenら, 2009)。しかし、本邦の医療・福祉制度は患者に対し適切な時期・適切な場所への移動を求めており在院日数の短縮は顕著であるほか、医療・介護ケアニーズを有し退院後も地域で継続したケアを要する患者は増加傾向にある。そのため、患者が療養場所を移動する前後の時期、つまり移行期において地域と病院が協働し、患者を支援していくことが重要である。本研究では、退院直後の再入院を予防する新たなモデル開発の基礎資料を構築することに主眼をおき実施した。 当初予定していた「退院直後の再入院を予防する新たなモデル開発と検証」については、本研究の助成をお受けした初年度から三年間にわたる新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた。特に本研究は急性期病院から退院する患者の再入院を予防するためのシステム構築と介入を予定していたものの、パンデミック禍の病院に対する介入検証などは実施が叶わなかった。 一方、パンデミック禍において、各病院が試行錯誤した移行期支援の内容や課題について、一部、インタビュー調査などでその新たな取り組み、つまりICTを利用した移行期支援・患者・家族支援の内容を研究的に明確化することができた。こちらについては、現在、国際誌への投稿準備中である。
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