2021 Fiscal Year Research-status Report
人工膝/股関節全置換術患者におけるデジタルヘルスを活用した看護支援モデルの構築
Project/Area Number |
20K23196
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藥師寺 佳菜子 九州大学, 医学研究院, 助教 (40880894)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | デジタルヘルス / 人工関節全置換術 / 満足度 |
Outline of Annual Research Achievements |
変形性関節症など運動器疾患は、高齢者の要介護及び要支援の原因として第3位で、下肢の人工関節全置換術(TJA)は有用な手術であり、高齢化に伴い急増している。 医療費増大に伴い日本の在院日数は短縮化され、患者はTJAが決定後、外来受診回数が制限され医療者と接触する機会が減少している。さらに人工関節脱臼予防の患者教育やリハビリテーションも短縮され、自宅での生活に不安を抱えている。さらにこの在院日数短縮化は、環境の変化への適応力が乏しい高齢者において顕著であり、今後も入院費抑制に向けて、日本の在院日数の短縮は進められるだろう。 新型コロナウイルス感染症による集団感染の危険性により遠隔医療が普及している。遠隔医療は、患者満足度の高いサービス・医療者と患者の負担軽減・医療の質向上をもたらす。遠隔医療を可能にするデジタルヘルスを活用し、在院日数を短縮させたまま、患者と医療者の接触回数を増加させ、タイムリーな情報提供が可能となり、患者の術後コンプライアンスの向上が期待できる。 本研究の目的は、整形外科分野におけるデジタルヘルスを活用した患者教育のシステマティックレビュー(Systematic Review:SR)を行った上で、日本の医療環境に適したデジタルヘルスを活用した患者満足度を向上させる看護支援モデルを作成することである。 今年度は、デジタルヘルスに関連した国内外の論文を探索し、デジタルヘルスに関連するキーワード・検索式を考案・検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
システマティックレビューを行う予定であった。しかし、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、システマティックレビューを専門とする図書館司書との調整相談を見送った。
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Strategy for Future Research Activity |
整形外科分野におけるデジタルヘルスを活用した患者教育についてシステマティックレビューを行い、データ分析・論文執筆を行う。デジタルヘルスを活用した患者満足度を向上させる看護プログラムを作成する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染により国内外の学会への参加費・旅費を使用しなかった。次年度、システマティックレビューを行うにあたり、文献複写用プリンターや専門家とのWeb会議用の機材を購入する予定である。さらに論文執筆にあたり、英文校正費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)