2020 Fiscal Year Research-status Report
産後尿失禁の慢性化予防を目的とした股関節内転筋運動プログラム開発と効果検証
Project/Area Number |
20K23209
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
亀谷 茉里子 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (50882776)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 腹圧性尿失禁 / 股関節内転筋 / 骨盤底筋訓練 / 産後女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
産後の女性の腹圧性尿失禁慢性化予防のため、セルフケアとして新たな運動プログラムの開発と効果を検証する。腹圧性尿失禁の保存的治療として骨盤底筋訓練が推奨されている。しかし、骨盤底筋群は身体内部にあるため認識しづらく女性の27.0%は正しく収縮させられないとの報告があり、効果的な訓練は実施できていないと考えられる。そこで、本研究では、骨盤底筋群と解剖学的に連結している股関節内転筋に着目し、内転筋からのアプロ―チにより骨盤底筋の機能が向上し、尿失禁の改善に繋がるのではないかと考え、産後の女性を対象に股関節内転筋を強化する運動プログラムを実施し、尿失禁症状の改善に有効であるかを明らかにする。 2020年度には、第1段階として骨盤底筋力と股関節内転筋力の関連性を検証する予定であった。そのため「内転外転筋力測定器Ⅱ」や「体外式バイオフィードバック装置」の設備備品の購入を予定していたが、その機種選定をおこなうことに時間を要し、またコロナ禍によりデータ収集をおこなう研究協力施設との調整が難しいため、第1段階のデータ収集は2021年度に行うこととした。2020年度は本研究の情報収集、及び第1段階、第2段階の調査用紙作成等の準備を行い、それぞれのデータ分析手法の検討を行った。また現在は「内転外転筋力測定器Ⅱ」や「体外式バイオフィードバック装置」の機種も決定し、データ収集に向けた研究協力施設との調整をおこなっているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度には、第1段階として骨盤底筋力と股関節内転筋力の関連性を検証する予定であった。そのため「内転外転筋力測定器Ⅱ」や「体外式バイオフィードバック装置」の設備備品の購入を予定していたが、機種選定をおこなうことに時間を要し、またコロナ禍によりデータ収集をおこなう研究協力施設との調整が難しいため、第1段階のデータ収集が行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
第1段階として、骨盤底筋力と股関節内転筋力の関連性を検証する。 さらに第2段階として、股関節内転筋トレーニングの介入を実施し尿失禁症状への効果を検証する。研究で得られた結果については論文に投稿し、研究成果の発表とする。
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Causes of Carryover |
第1段階として骨盤底筋力と股関節内転筋力の関連性を検証するために必要な「内転外転筋力測定器Ⅱ」や「体外式バイオフィードバック装置」の設備備品の購入を行う予定であったが、その機種選定をおこなうことに時間を要し、購入をおこなえなかったために次年度使用額が生じた。2021年度は、「内転外転筋力測定器Ⅱ」や「体外式バイオフィードバック装置」の設備備品の購入、調査のための実験器具、学会参加費、成果論文の翻訳料に使用する。
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