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2020 Fiscal Year Research-status Report

授乳期女性の骨密度減少量を予測するアルゴリズムの構築

Research Project

Project/Area Number 20K23218
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

川尻 舞衣子  東北大学, 医学系研究科, 助教 (70815852)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2022-03-31
Keywords骨密度 / 妊娠 / 母乳育児 / 身体活動 / 栄養 / 超音波 / QUS
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、授乳期の骨密度減少量と回復時間の関連要因(年齢・授乳量・栄養・身体活動)を特定すること、および授乳期の骨密度減少量と回復時間を産後早期に予測するアルゴリズムを構築することである。
2020年度は、研究計画の作成に取り組み、運動学・栄養学・母乳育児専門家・女性ヘルスケア専門家とミーティングを実施した。今後所属施設の倫理審査委員会に申請予定である。
授乳期は一過性骨量減少を示すことは知られているが、授乳時間や授乳量に応じて層別化した研究は存在せず、骨量減少量と回復時間の知見は一致しない。また、従来の研究では授乳実施の有無および離乳時期という変数が用いられているが、授乳を中断することは難しいため、これまで授乳期の骨密度低下は介入不可能と考えられていた。そこで、授乳量をより詳細に推定することで、骨生成と骨吸収の均衡を破綻させる要因を特定し、授乳量に合わせた必要栄養量・身体活動量の目標値を提示することが必要だと考えた。そのため、本年度は産後早期の授乳方式と児の発育、その後の授乳方針などから授乳量を推定する方法を検討した。本研究では骨密度の評価方法として、安全性と簡便性に優れ、骨粗鬆症スクリーニングの有用性が示されている定量的超音波測定法(QUS法)を使用することとした。また、体組成の評価方法としては生体インピーダンス法を使用することとした。今年度は測定器具の選定を行い、測定精度の検証を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究は、妊娠期から産後までの縦断観察研究のデザインであり、フィールドは分娩を取り扱う医療施設である。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により、フィールドへの立ち入りおよび対象者への接触に制限が生じたため、研究開始が難しい状況であった。

Strategy for Future Research Activity

今後も新型コロナウイルス感染症への影響は継続すると考えられる。フィールドへの立ち入りを最小限にするため、医療施設内スタッフの研究協力者を増員し、リクルートを実施する予定である。さらに、骨密度や体組成の測定機器は、医療施設内ではなく研究者所属機関に設置し、感染予防対策を十分に取りながらデータ収集する。学術集会がオンライン開催となり出張費に余剰が生じるので、これを対象者の交通費に充てる予定である。

Causes of Carryover

3月に研究会議を行うための交通費としていたが、新型コロナウイルス感染状況の再拡大により実施できなかったため、次年度の会議費用および対象者の交通費に充てる予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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