2020 Fiscal Year Research-status Report
専門職連携における意思決定水準を高める高齢者虐待支援の指標開発
Project/Area Number |
20K23232
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
栗田 真由美 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (50885225)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者虐待 / 養護者支援 / 高齢者福祉分野の保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
専門職連携における意思決定水準を高める高齢者虐待支援の指標開発を目的として研究を開始した。 第一研究:熟練保健師が支援の段階から分離(措置)に至る判断プロセスの中で高齢者や 家族の危機的アセスメント及びアプローチを明らかにするため、主に静岡県内において高齢者福祉相談支援の勤務経験5年以上有する行政及び包括保健師へ①インタビューガイドを用いた半構造化面接によるデータ取集を実施している最中である。対象が保健師でありコロナ禍の中で業務負担の多い対象者であるため、円滑に調査が進んでいない実状がある。その間、②質的帰納的分析及び文献レビューを並行して実施しながら。研究対象者に無理のない形で協力頂けるよう配慮し進めている。また、インタビューについては直接のみでなくオンラインでの対応を含めて実施している。 第二研究:質的帰納的分析の結果をもとに高齢者虐待に携わったことのない保健師等が 活用できるアセスメント及びアプローチ習得と組織のサポート体制の構築を目指した指標を作成。作成にあたって、学識経験者の示唆を得る。ここまでが令和2年度の予定であったが、第一研究の進捗から第二研究にはまだ移行できない状況にある。 しかし、インタビューで得られた質的データを分析しながら実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査対象者が保健師であり、コロナ禍で業務負担が大きく対応して頂くことに困難な方も多く、まずは調査協力者の確保に苦慮した。さらに、調査協力が得られ、調査日を調整しても緊急なコロナ業務に加え、高齢者虐待の緊急対応等により予定通り調査実施することが直前で困難になることも多々ある状況であった。協力して頂ける保健師の負担をなるべく軽減し、対応するよう配慮しており、当初の予定通りにはなかなか進められていない為。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、調査協力者の業務状況に配慮しながら協力頂ける保健師からインタビューを実施する。それと共にデータ分析と学識経験者の助言も得ながら指標開発を実施していきたい。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により予定通り研究実施が困難であり、次年度への使用が必要であった。
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