2022 Fiscal Year Research-status Report
ダブルケアを行う介護者の介護負担軽減につながるストレスコーピングに関する研究
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20K23243
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
堀川 尚子 大手前大学, 国際看護学部, 助教 (20880602)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | ダブルケア / 家族介護 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
第1段階での研究で得られたインタビューの内容を逐語録に起こした。そして、データを繰り返し読み,ダブルケアによってストレスと感じる内容を抽出し、文脈に沿って意味が損なわれないように留意してコード化した。それらのコードから、類似性に着目して分類し、ダブルケアを行うことでストレスとなっている要因と考えられるものに焦点を当てて抽象度を上げ、共通性のあるものを統合し比較,修正,収斂を繰り返してカテゴリー化を行い、ダブルケアを行う介護者が感じるストレスを明らかにした。 そして、明らかになったダブルケアを行う介護者のストレスと、ストレスコーピング及び介護負担感との関連を明らかにすることを目的に、厚生省の介護事業所・生活関連情報検索システムより検索した848箇所の居宅介護支援事業所に対して調査協力の依頼を行った。しかし、ダブルケアを行う介護者の支援に関わり、調査協力の同意が得られた事業所は、16事業所しか回答が得られなかった。そのため、調査依頼する地域を拡大し、462ヵ所の居宅介護支援事業所にも調査の協力を依頼したが、協力の同意を得られたのは3事業所であった。ダブルケアを行う介護者の支援に関わり,調査協力の同意が得られた事業所は、計画より少ない回答数となった。 協力の同意を得た事業所に、ダブルケアを行う介護者に対する自記式質問紙調査を依頼し、研究協力の同意を得たダブルケアを行う介護者に郵送での回答を依頼した。 今後、回収したデータを分析し、ダブルケアを行う介護者のストレスとストレスコーピング及び介護負担感の関連を検討し、今後の課題を見出す予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
感染拡大に伴う社会情勢の影響を受け、事業所の協力が得られない状況が続き、計画よりも少ないデータしか収集することができず予定よりも進度が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスによる感染拡大の状況の中で、高齢者ケアに従事する居宅介護支援事業所に調査の協力を得ることが難しかった。また、協力を得られた施設が少なかったため、ダブルケアを行う介護者の調査依頼数も計画より少なく、調査依頼にも時間を要した。 しかし、本年度は、得られたデータの分析を行い、導き出した成果の発表を目指す。そして、今後の研究活動に繋げられるように、更なる研究課題を検討していく。
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Causes of Carryover |
感染拡大により研究計画に遅れが生じたことや、県外や国外での移動制限のために、計画していた成果発表のための予算を使用することが困難であった。 次年度は、得られたデータの分析および、成果の発表に関する支出として使用する予定である。
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