2023 Fiscal Year Annual Research Report
ダブルケアを行う介護者の介護負担軽減につながるストレスコーピングに関する研究
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20K23243
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Research Institution | Aino University |
Principal Investigator |
堀川 尚子 藍野大学, 医療保健学部, 助教 (20880602)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | ダブルケア / ストレスコーピング / 家族支援 / 介護と子育て |
Outline of Annual Research Achievements |
ダブルケアを行うことによって発生するストレスとストレスコーピングの実態について明らかにすることを目的に、居宅介護支援事業所の紹介を受けて、介護保険サービスを使用している高齢者の主介護者で、学童期までの子どもを持つ研究参加の同意を得た子育て中の6名に対してインタビューを行った。そして、インタビューデータより、ダブルケアによるストレスを抽出し、文脈に沿って意味が損なわれないように留意してコード化した125のコードから、20のサブカテゴリーが見いだされ、11のカテゴリーに集約され、ダブルケアを行う介護者のストレスの実態を明らかにした。 これらによって明らかとなったダブルケアを行う介護者のストレスに対して質問票を作成した。質問票には、介護負担を測定するために承諾を得た荒井らのZarit介護負担尺度日本語版の短縮版(ZBI_8)およびストレスコーピングの測定に岡林ら対処方略およびダブルケアを行う介護者のストレスを質問した。調査協力を得た居宅介護支援事業所から紹介を受けたダブルケアを行う介護者に対してアンケート調査を実施した。しかし、感染症拡大の社会情勢の影響を受けて、研究参加の同意が得られる施設が計画時よりも顕著に少なく、複数追加しての研究の協力依頼を行った。結果、自身がケアを采配し,代理で契約や金銭の管理を行い,子どもに我慢をさせていること介護負担感を高く感じ、自身の時間の確保と周囲に協力を得るストレス対処は,介護負担感に影響することが明らかとなった。
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