2020 Fiscal Year Research-status Report
がん治療による生殖機能への影響と妊孕性温存の説明促進資材の開発
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20K23245
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
岡村 優子 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 特任研究員 (90872804)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 思春期若年成人世代がん患者 / 生殖機能 / 妊孕性温存 / がん治療 / 説明促進資材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、治療開始前に医師が患者に対し「治療による生殖機能への影響と妊孕性温存」に関する説明を行う際の阻害要因と促進要因を明らかにし、各要因を踏まえ医師による患者への説明を多職種で実施促進する資材を開発することを目的とする。 本年度は、治療開始前に医師が患者に対し「治療による生殖機能への影響と妊孕性温存」に関する説明を行う際の阻害要因と促進要因を明らかにすることを目的とし、実装研究統合フレームワークであるConsolidated Framework for Implementation Research (CFIR)に基づいた医療者に対するインタビュー調査を計画した。研究計画書、インタビューガイド等を作成し、国立がん研究センターの倫理委員会に提出し、3月10日に承認を得た。承認日よりリクルートを開始し、3月22日よりオンラインによるインタビューを開始し症例を蓄積しているところである。また順次録音インタビューの逐語録を作成し、CFIRの構成概念に基づいたコーディングを行うためにコーディングブックを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画書、インタビューガイド等の作成、倫理委員会による審査、修正申請などに予想以上に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
医療者インタビューの予定症例数20例中、現時点で7例終了した。順次録音データから発話内容の逐語録を作成し、CFIRの構成概念を用いてインタビュー回答をコーディングする。2021年度前期で医療者に対するインタビューとコーディングを終了し、コーディング結果を基に、阻害・促進要因を同定する。 また、医療者だけではなく、AYA世代患者に対するフォーカスグループインタビューを計画し、開始予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由: ・コロナ禍の影響で旅費が全くかからなかったため ・インタビュー開始がやや遅れ、逐語録作成費用があまりかからず、また人件費に関する支出がなかったため 使用計画:インタビュー録音データ全ての逐語録作成費用、コーディングとデータ解析に関する人件費の支出、国内外の学会参加費、旅費などの支出を予定している。
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