2020 Fiscal Year Research-status Report
ポリファーマシーを解消するための介入方法の開発に向けた基礎調査
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20K23246
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
梶 有貴 国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 特任研究員 (40888476)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 高齢者 / ポリファーマシー / 阻害因子・促進因子 / 普及と実装科学 / 実装戦略 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高齢者に対するポリファーマシー(多剤併用)を解消する際の阻害要因・促進要因についてまとめることを目的としており、2020年度では本調査に用いるインタビューガイドの作成とパイロット調査の実施を予定していた。 ・本研究のインタビューガイド作成およびコーディングに使用する「実装科学のための統合フレームワーク[Consolidated Framework for Implementation Research :CFIR]」の日本語版の作成を行い、保健医療福祉における普及と実装科学研究会(D&I 科学研究会)のホームページ上で公開した。それをもとに本研究で扱うインタビューガイドの作成を準備した。 ・本研究のプロトコールを作成し、2020年11月28日開催の「保健医療福祉における普及と実装科学研究会 第5回学術集会(Web開催)」にて口述発表を行い、質疑応答で今後の研究改善のための知見・提案を得た。 ・ポリファーマシーの原因となる薬剤の一つとして、低リスク患者へのがん化学療法誘発性悪心・嘔吐に対する予防的制吐療法(Chemotherapy-induced nausea and vomiting: CINV)が挙げられる。これは、米国癌治療学会をはじめとする各種診療ガイドラインやChoosing Wiselyの推奨の一つとして含まれているものの、プラクティスでは使用されていることの多い薬物療法として知られている。現在、本研究のパイロット調査の一環として、低リスク患者へのCINVに対する予防的制吐剤を減らす際の阻害・促進要因についての上記フレームワークを用いた質的調査を開始しており、現在データ収集中・プロトコール論文の投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度に予定していた本調査では医療現場で働く医療者を主な対象者としたインタビュー調査を実施する予定しているが、新型コロナウイルス感染症流行による医療のひっ迫により予定していたインタビュー対象者が多忙な状況となっており、今後も流行について先が見通せない状況であるため、本調査実施に支障を生じておりインタビュー調査の実施に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
ポリファーマシーに対する介入を過去に実施した医療機関に協力を仰ぎ、新型コロナウイルス感染症による業務圧迫が少ない医療者から優先的にインタビューを実施していく。新型コロナウイルス感染症流行の状況によりそれも困難となる場合は、質問紙調査に切り替えていく。
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Causes of Carryover |
2020年度は新型コロナウイルス感染症流行の影響により、インタビュー対象の医療者が多忙になっており、実際のインタビュー調査を実施に取りかかれなかったことからその費用に余剰が出ており、今年度のインタビュー本調査で使用する予定である。
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Research Products
(2 results)