2020 Fiscal Year Research-status Report
素早いステップ動作時の動的安定性の加齢変化および転倒との関連について
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20K23253
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
加藤 丈博 京都大学, 医学研究科, 研究員 (70882348)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | ステップ動作 / 動的バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1)慣性センサーを用いた素早いステップ動作接地期の新たな動的安定性指標の信頼性と妥当性を検証すること、2)動的バランスの指標であるステップ動作接地期の動的安定性の加齢変化と運動学的・運動力学的要因について検証し、転倒及び運動機能との関連について解明することである。 研究実施計画として、令和2年度においては、ステップ動作接地期の動的安定性評価の信頼性と妥当性の検証を目的としていた。今年度は、先行研究のとりまとめと情報収集及び若年者を対象に予備実験を進めた。ステップ動作接地期における動的安定性の信頼性に関して、検者内再現性を検証するために三次元動作解析装置を用いて5回測定を行いデータを収集した。予備実験の結果、検者内再現性に関してはICCが0.4~0.6と信頼性が高くなかったことから、現在、測定課題方法に関して再検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
使用機器である慣性センサーの使用及びデータ解析方法の習熟に時間を要したことと、先行研究を踏まえた結果、測定を行う課題動作方法に関しても再度検討する必要があったことが理由として挙げられる。 また、当初の計画では高齢者を対象とした測定会を実施してデータ収集を行う予定だったが、COVID-19の影響で測定会を実施できなかった。測定会に関しては実施の見通しが立たないため、測定方法を再考している段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
再検討した動的バランスの動作課題方法に対して、若年者を対象として信頼性と妥当性の検証に関する実験を進める。 高齢者を対象とした測定に関しては、COVID-19の影響で当面大規模な測定会が困難なことから、対象予定者に対して個別に連絡を取り一人ずつ本学にて測定を行う方法を考えている。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、演題発表を予定していた国際学会への参加が取りやめになり旅費を使用しなかったため。また、学外からの測定対象者をリクルートできなかったため謝金の支払いも行われなかったため。次年度の使用計画として、今年度実施できなかった測定に関して、本学での測定の際に対象者への謝金として使用する。また、web開催される国際学会への参加費としても使用する。
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Research Products
(2 results)