2023 Fiscal Year Annual Research Report
Can the length of hospital stay and movement independence be predicted by the trunk muscle function measured by the ultrasonography?
Project/Area Number |
20K23259
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
遠藤 佳章 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (00882961)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Keywords | 体幹筋 / 超音波画像診断装置 / 筋厚 / 動作自立度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦では在院日数の短縮が加速している.十分な動作レベルの回復,動作自立に向けての知見が非常に重要になってくる.リハビリの現場では,体幹筋機能が動作自立に非常に重要であるという知見があるが,どの体幹筋の萎縮がどの動作自立に影響するかは明らかになっていない.よって本研究では,動作によって,体幹筋の機能や筋力強化訓練方法を検討していく事とした.研究期間で以下の事項を実施した。 1)高齢男性30名を対象に、腰椎多裂筋(L2, L5)、脊柱起立筋、腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋の筋厚を計測。様々な姿勢(臥位、座位、立位)での測定を実施し、筋肉の状態が姿勢によってどのように変化するかを調査しました。特に背筋は1回の測定で信頼性が高く、腹筋については複数の姿勢での複数回測定が必要であるという結果が得られました。 2)70歳以上の高齢入院患者40人を対象に、自立度(立位自立群、座位自立群、寝たきり患者群)に応じて体幹筋の筋厚を比較。腰部多裂筋と脊柱起立筋の筋厚は自立度と関連があることが示され、特に背部の筋肉が動作自立に影響を及ぼしている可能性が示唆されました。一方で、腹部の筋肉は自立度に有意な影響を与えていないことが確認されました。 3)健常成人26名を対象に、体幹筋の筋厚を条件ごと(安静臥位、立位での右足荷重20%、50%、80%)に測定。内腹斜筋は荷重が増えるにつれて筋厚が増大することが明らかになり、体幹筋の負荷条件に応じた変化を詳細に調査しました。 4)体幹筋の筋力強化法として、健常成人31名を対象にHeel Off exerciseとBird Dog exerciseを比較検討。Heel Off exerciseは多裂筋と内腹斜筋の筋収縮を促すのに特に有効であることが確認され、リハビリテーションのアプローチとして新たな可能性を提示しました。
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Research Products
(2 results)