2021 Fiscal Year Research-status Report
The motivation for rehabilitation in patients with stroke.
Project/Area Number |
20K23271
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
吉田 太樹 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (90880823)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 脳卒中 / モチベーション / リハビリテーション / 尺度開発 / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
リハビリテーションにおいて,モチベーションは脳卒中患者の身体活動を促進する要因であることが報告されているが,リハビリテーションに対するモチベー ションがどのような要因により影響を受けているかは明らかではない.リハビリテーションを実施ししている脳卒中患者のモチベーションがどのような要因から 影響を受けているのか,また,モチベーションが患者の行動にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることでより効率的なリハビリテーション実践につながる 可能性がある.本研究では,モチベーションに影響を及ぼす影響要因の検討,モチベーションの尺度開発を行った上で,リハビリテーションとモチベーションの 関連性を検討する. <回復期リハビリテーション病院に入院する脳卒中患者のモチベーションに影響する要因>回復期リハビリテーション病院に入院している脳卒中患者のリハビリ テーションに対するモチベーションは,目標,失敗体験,心身状況・認知機能,リジリエンス,医療者・患者・家族との関連性から影響を受ける.モチベーショ ンは自主トレの頻度の変化や日常生活の態度といった行動変容を引き起こすことが確認された. <脳卒中患者のリハビリテーションへのモチベーション評価尺度>脳卒中患者のモチベーションに影響する要因をもとに,患者のリハビリテーションへのモチ ベーション評価尺度(MORE scale: MOtivation in stroke paitents for REhabilitation scale)を開発し,COSMINの手順に準じて尺度特性を検討した. <回復期リハビリテーション病院に入院する脳卒中患者のモチベーションの傾向とアウトカムとの関連>回復期リハビリテーション病院に入院する脳卒中患者の モチベーションは,入院期間が長期になると低下する傾向を認めた.モチベーションとリハビリテーションのアウトカム(FIM effectiveness)については直接 の関係性は認められなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
すでにデータ取得は完了しており,研究成果発表を今後実施予定. 投稿先からの返答待ちの期間が想定よりもあったため,進捗はやや遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
第1-3研究(システマティックレビュー, 質的手法を用いたモチベーションへの影響要因検討, モチベーション評価尺度開発)については,論文投稿完了している.4-5研究(回復期リハビリテーション病棟におけるモチベーションの傾向検討, モチベーションとアウトカムの関連性検討)について現在投稿準備中である.
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Causes of Carryover |
究成果発表予定であった学会や,関連施設との打ち合わせがオンラインとなったことで旅費予算を使用せずに研究活動を実施することができた.また,論文投稿先とのやり取りの遅延から,当該年度に論文投稿料等の使用が困難であった.今後,成果発表としての学会参加費および交通費,論文投稿に際しての校正費用,投稿費用が今後必要となる.
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Research Products
(4 results)