2020 Fiscal Year Research-status Report
Leisure-time, occupational, and commuting physical activity and the risk of chronic kidney disease in a Japanese working population
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20K23280
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Research Institution | National Center for Global Health and Medicine |
Principal Investigator |
山本 尚平 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 臨床研究センター, 特任研究員 (70875492)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 身体活動量 / 慢性腎臓病 / 運動疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦で増加する慢性腎臓病は高い疾病罹患率・死亡率と関連しており、公衆衛生上極めて重要な問題である。これまでに慢性腎臓病のリスク因子としては糖尿病や高血圧、肥満、喫煙が関与することが明らかにされてきたが、身体不活動も新たな危険因子として注目されるようになってきた。しかしながら、身体活動量と慢性腎臓病との関連を調査した大規模な疫学研究でのエビデンスは乏しい。また、労働人口では、余暇、仕事中、通勤中など、様々な場面で身体活動を行う機会があるが、それぞれの身体活動区分における活動量の高低と慢性腎臓病の発症リスクの関連性は未解明である。本研究では、一般労働集団における、余暇、仕事中、通勤時のそれぞれの身体活動量と慢性腎臓病の発症リスクとの関連性を大規模な職域コホート研究(J-ECOH Study)を用いて明らかにすることを主目的としている。初年度にあたる令和2年度は、当初の計画通り、余暇、仕事中、通勤時のそれぞれの身体活動量と慢性腎臓病との関連について日本の労働者約17,000名を対象として検証をおこなった。令和2年度に国際学会にて本研究成果を発表する計画があったが、新型コロナウイルスによる影響で学会が延期となった。一方で、本成果については英語論文としてまとめ上げ、現在査読付き英文誌へ投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初から計画していた令和2年度の目標(下記)を達成しているため。 ①データの整理・解析準備 ②統計解析・論文執筆
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Strategy for Future Research Activity |
学会等での研究成果の発表を目指す。また、査読付き英文雑誌への論文受理を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響により、当該年度は学会などの遠征による旅費での支出がなかったため。
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