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2020 Fiscal Year Research-status Report

身体能力に基づく深筋膜の可塑性の解明:新たなコンディショニング法の開発に向けて

Research Project

Project/Area Number 20K23300
Research InstitutionAichi Medical University

Principal Investigator

大塚 俊  愛知医科大学, 医学部, 助教 (00879504)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2022-03-31
Keywords深筋膜 / 可塑性
Outline of Annual Research Achievements

申請者はこれまで、深筋膜が、人間の運動特性に適応した部位特異性を示すことや、力発揮を補助する役割を担うことを明らかにした。また、深筋膜は身体運動パフォーマンス向上のための正の適応のみならず、障害発生の好発部位と対応するなど、負の適応も引き起こすことを見出した。これらの知見をもとに、本研究課題では、①横断的研究により、深筋膜の可塑性や、直下の筋の形態や機能との関連性に迫ること、②縦断的研究により、筋量の増加や筋力の向上に伴う深筋膜の特性の変化の有無やその程度を調査すること、の2点を目的に研究を進めている。今年度は、予備実験によって、超音波法による深筋膜の厚さの測定が可能であることを入念に確認した。また、上記研究を行うための倫理申請や、縦断研究で実施するトレーニング介入について、適切な方法を先行研究をもとに模索した。一方で、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、研究施設の閉館や、被験者の入校制限があったため、人間生体を対象とした本実験の遂行が困難であった。
人間生体の測定は難航したものの、自身の研究環境を生かして、解剖体や実験動物を対象とした深筋膜の形態的、力学的特性の肉眼的・組織学的観察に着手した。肉眼解剖や組織染色によって、深筋膜を構成する細胞や組織を詳細に観察することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウィルスの状況によって、研究施設が長期間閉館していたことや、被験者が入校不可能であったことにより、生体を対象とした測定を実施することが困難であった。
そのため、2021年度の研究実施に向けた倫理申請や予備実験を念入りに実施した。
また、解剖体や実験動物を対象に深筋膜の詳細な肉眼的・組織学的観察を実施し、深筋膜に関する知見を深めた。

Strategy for Future Research Activity

当初の予定通り、「深筋膜の特性に加齢や運動習慣が影響する」という仮説を、横断的・縦断的に検証し、深筋膜の特性に基づいたトレーニング法の開発を目指す。
一方で、新型コロナウィルスの状況によっては、2020年度同様に生体を対象とした測定が困難な場合も想定される。その場合は、解剖体や実験動物を用いて、深筋膜の可塑性や構造を詳細に観察し、生体研究を実施する土台を構築する予定である。

Causes of Carryover

2020年度は新型コロナウィルスの感染拡大によって、人間生体を対象とした研究をほとんど実施することができなかった。
2021年度は2020年度に実施する予定であった研究も合わせて行うため、被験者謝金や検者謝金を含む人件費を多く使用することが見込まれる。2020年度の未使用額をその経費に当てることを予定している。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021 2020

All Presentation (2 results) (of which Invited: 2 results)

  • [Presentation] 深筋膜とはなにか:直下の筋の形態や身体運動との関連性に迫る2021

    • Author(s)
      大塚俊
    • Organizer
      第2回斉藤整形セミナー
    • Invited
  • [Presentation] 大腿部深筋膜の特性と身体運動に応じたふるまい2020

    • Author(s)
      大塚俊
    • Organizer
      第33回日本トレーニング科学会大会
    • Invited

URL: 

Published: 2021-12-27  

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