2021 Fiscal Year Annual Research Report
身体能力に基づく深筋膜の可塑性の解明:新たなコンディショニング法の開発に向けて
Project/Area Number |
20K23300
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
大塚 俊 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00879504)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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Keywords | 深筋膜 / 可塑性 / 加齢 / 身体運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
深筋膜は骨格筋を全身にわたって包み込む強靭な膜組織である。近年、身体運動の安定性や効率性を高める因子として、深筋膜の機能に注目が集まっている。本申請では幅広い人々を対象とした測定により、深筋膜の可塑性や身体運動能力との関連性を調査することを目的とした。 まず、深筋膜の特性と身体運動能力との関係性を調査した。成人男女各10名を対象に、超音波装置を用いて、下肢深筋膜および直下の筋の厚さを測定した。また、対応する筋力や跳躍高などの運動パフォーマンスを測定した。下肢深筋膜の厚さは、特に大腿部において直下の筋の大きさや対応する筋力と正の相関関係にあることが示された。 また、加齢や運動習慣が深筋膜の特性に与える影響を調査している。20代から80代まで、幅広い世代や運動習慣を持つ人を対象に、研究1と同様の項目を測定している。各年代の男女各10名ずつ(計140名)の測定を目標としており、現在25名の測定を行った。加齢によって深筋膜が厚くなる傾向が生じており、引き続き測定を継続する予定である。 新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、長期間、研究施設の閉館や、被験者の入校制限があった。 人間生体の測定ができない期間は、解剖体や実験動物を対象とした深筋膜の形態的、力学的特性の肉眼的・組織学的観察に着手した。肉眼解剖や組織染色によって、深筋膜を構成する細胞や組織の詳細な観察を行った。
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