2021 Fiscal Year Research-status Report
Effect on the arterial function of combined exercise and electrical muscle stimulation for improving the arterial function
Project/Area Number |
20K23304
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Research Institution | Osaka Yukioka College of Health Science |
Principal Investigator |
石川 みづき 大阪行岡医療大学, 医療学部, 助教 (70880269)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 骨格筋電気刺激 / 動脈機能 / 有酸素性運動 / 血管内皮機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,下肢の有酸素性運動が実施困難な下整形疾患罹患者,下肢を中心とした麻痺の罹患者,低体力者の動脈機能改善を目的とした上肢の有酸素性運動と下肢の骨格筋電気刺激の併用運動が動脈機能に及ぼす影響について明らかにすることである.既に研究代表者らの実験から,中強度の上肢の有酸素性運動と最大耐性強度での下肢の骨格筋電気刺激の併用が,動脈機能を向上させることが明らかになっている.しかし,今後この新たな運動プログラムを臨床応用させるためには,疾病の罹患者,低体力者を想定しより低強度化した運動プログラムを確立することが求められる. 健康な成人男性を対象に上肢の有酸素性運動として,最大酸素摂取量の50%強度の上肢クランク運動と下肢に対する①最大耐性強度の骨格筋電気刺激(A+E100%)条件,②最大耐性強度の50%強度の骨格筋電気刺激(A+E50%)条件,③最大耐性強度の25%強度の骨格筋電気刺激(A+E25%)条件の3条件にて血管内皮機能に及ぼす影響について検討した.その結果,運動前と比較して運動終了30分後において,A+E100%条件およびA+E50%条件では,血管内皮機能が向上し,A+E25%条件では運動前後で変化は認められなかった.A+E100%条件およびA+E50%条件の両条件で,血管内皮機能は向上したものの,上肢クランク運動と50%強度の骨格筋電気刺激を併用させた運動でも酸素摂取量の増加,心拍数の増加による全身持久力向上させる可能性がある.また,上肢機能は下肢の麻痺を呈する者においては,移乗・移動・支持など日常生活の中で下肢機能を代償する重要な機能であるため,血管機能のみならず日常生活動作能力を維持・向上させる観点からも,本研究の上肢クランク運動と下肢への骨格筋電気刺激を併用させたプログラムの重要性は高いことが考えられる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度から2021年度は,研究遂行のための実験環境および実験機材・器具の整備を行い,データ収集のため実験を行った. ヒトを対象とした実験のため,COVIDー19の影響により実験が予定通り遂行できずデータ収集に遅れが生じているため「やや遅れている」と判断した.現在もCOVID-19の感染状況を見ながら実験を進めており,引き続きデータ収集のための実験を続けて早々にデータ収集を完了させる.
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Strategy for Future Research Activity |
継続して健康な成人男性を対象に実験に取り組み,データ収集・解析に努める. データ収集終了後,学会発表・論文作成に取り組み,関連学術誌へ投稿し,本研究課題を完了させる予定である. また,関連学会・研究会等に参加し関連分野の最新の知見を得て今後の研究に反映させる.
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症による学会のオンライン開催,参加予定であった国際学会の中止,新型コロナウイルス感染症拡大による実験の中断,実験を実施することが困難であり,学会および学術雑誌への投稿,論文校正などができなかったことから,次年度使用額が発生してしまった. 次年度の使用計画としては,徐々に学会が現地開催となってきているため最新の知見を得る目的に学会参加費用として計上する.また,実験も継続的に進めていきデータ取集・解析後,学会発表や関連学術雑誌への投稿を行う.
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Research Products
(7 results)