2021 Fiscal Year Research-status Report
Investigating factors associated with variation of muscle hypertrophy response: focusing on protein intake
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20K23312
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
安田 純 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツメディカルセンター, 契約研究員 (90878224)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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Keywords | 朝食 / 筋肥大 / レジスタンストレーニング / たんぱく質 / 自由生活 / バラツキ |
Outline of Annual Research Achievements |
高い筋量は疾患の発症リスク低下だけでなく、死亡率低下にも関連することが報告されている(Srikanthan and Karlamangla. 2014)。つまり、筋量を増加(筋肥大)させる戦略は社会的にも意義深いと言える。そして、レジスタンストレーニング(RT)は筋肥大に有効であるが、RTの筋肥大応答には大きな個人差(データのバラツキ)があることも報告されている(Ahtiainen et al. 2016)。 近年では、朝食でのたんぱく質摂取量が筋肥大に影響していると報告されているが(Yasuda et al. 2020)、朝食でのたんぱく質摂取量は最もデータがバラついていることも確認されている(Yasuda et al. 2019)。そこで、研究代表者は筋肥大応答のデータのバラツキに各食事(特に朝食)のたんぱく質摂取量が関連していると仮説を立てた。 本研究の目的として、健常者40名を対象に12週間のレジスタンストレーニング(RT)プログラムを実施し、筋肥大率に対する各食事でのたんぱく質摂取量の貢献度を明らかにすることとした。なお、本研究では対象者の栄養状態に対する介入は実施せず、自由生活下でのたんぱく質摂取量と筋肥大率の関連性を検討する。 本研究によって、自由生活下における筋肥大の説明因子および因子の貢献度が明らかになることで、今後の筋肥大に対する運動や栄養介入の効果の正確性および問題抽出に寄与できる。そして、本研究は健康維持・向上に重要な筋肥大および汎用性の高い「食事」に着目している点から、幅広い集団の健康増進に貢献可能なエビデンスになると期待される。 2020年度は、コロナ禍の影響から実験が開始出来なかったため、2021年度はコロナ禍でも実験可能なプロトコルおよび実施場所の確立を行った。それに伴い、倫理審査の変更申請を行い、2022年度7月から実験開始予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス蔓延の影響で大人数での実験施設の利用が不可能なため、実験開始を保留している。そのため、「遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在まで実験の開始ができていない。理由として、実験実施場所が研究対象者以外の者(オリンピック・パラリンピック候補選手)が利用し、コロナウイルス感染拡大を防止するため動線を分けなくてはならない。そこで、現在は研究対象者のみが使えるスペースの確保、研究対象者以外の者と可能な限り接触しないタイムスケジューリングを行い、実験実施可能なプロトコルおよび環境を整備している。 上記変更に伴い、既に承認されている倫理審査の変更が必要なため、倫理審査変更申請を申請中である。2022年度7月から実験開始できるよう準備を進めている。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス蔓延の影響から実験が開始できておらず、対象者・研究協力者への謝金、実験成果発表のための旅費を支出できていないため、次年度使用額が生じた。
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